Day148:【終活】親の“かかりつけ医・薬”をどう管理する?緊急時に命を守るリスト化の方法!

◆コラムの動画版YouTubeを、10/6月曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/ycByXSPYeaY
■「もしもの時」に慌てないために
親の体調が急変し、救急搬送や入院が必要になったとき――。
多くの人が最初に困るのが「医療情報が分からない」ことです。
どこの病院にかかっているのか、服用している薬は何か、既往歴やアレルギーはあるのか……。
こうした情報が整理されていないと、医師や介護スタッフへの説明に時間がかかり、対応が遅れてしまうこともあります。
つまり、「親の医療・健康情報の整理」は、“終活の第一歩”であり、“家族を守る準備”でもあるのです。
■整理すべき「5つの基本情報」
まずは、最低限まとめておきたい項目を押さえましょう。
① かかりつけ医・病院リスト
・内科、整形外科、歯科など、定期的に通院している医療機関名と連絡先
・主治医の名前、診察曜日や予約方法なども記載
② 服薬情報
・薬の名前、飲むタイミング、量
・市販薬・サプリメントも含めて記録
・お薬手帳や薬袋の写真をスマホに保存しておくのも便利
③ 病歴・アレルギー
・過去の手術や大きな病気、慢性的な症状
・食物・薬物アレルギーや副作用の経験も明記
④ 健康保険証・医療証・介護保険証
・保険証番号や発行元、市町村の窓口連絡先など
・コピーをファイルにまとめ、家族も場所を把握しておく
⑤ 本人の意思(延命治療・入院時の希望)
・本人が望む医療方針、治療の優先順位など
・「延命治療を望まない」「自宅療養を希望」など、簡単なメモでもOK
■おすすめの整理方法3選
1:紙のファイル方式
100円ショップでも手に入るクリアファイルで、
「病院」「薬」「保険証」など項目ごとに分けておくだけでも◎。
緊急時にはすぐに取り出せる「親の健康ファイル」として活用できます。
2:スマホ・クラウド管理
LINEのノート機能やGoogleドライブ、iPhoneのメモなどを使い、
家族共有できるようにしておくと便利です。
外出先でもすぐに確認できるのが強み。
3:エンディングノートにまとめる
最近では「医療・介護ページ」が付いたエンディングノートも多く販売されています。
終活をきっかけに、親子で一緒に書き込んでいくのも良いでしょう。
■「親と話すきっかけ」にもなる
医療情報の整理は、単なる“事務作業”ではありません。
親と「健康」や「これからの暮らし方」について自然に話し合うチャンスです。
たとえば、
・「最近どこの病院行ってるの?」
・薬、増えてない?」
・「もし入院になったら、どんな治療を受けたい?」
こうした会話が、親の本音や価値観を知るきっかけになります。
将来の介護や終末期医療をどう考えているのかを、少しずつ確認していくことが大切です。
■まとめ|“準備”は「安心」につながる
医療・健康情報を整理することは、
親にとっても「自分を大切にすること」、
子どもにとっても「親を守ること」。
病気や介護のリスクは、いつやってくるか分かりません。
だからこそ、「まだ元気なうちに」情報を整えることが、家族全員の安心につながります。
今日から、少しずつでも始めてみましょう。
1枚のメモ、1枚のコピーからでも“親の終活”は動き出します。
※次回予告
次回(Day113/10月13日)は、
「医療費の備え」どうしてる?親の“高額療養費制度”を知っておこう!
をお届けします。



