Day161:肩こり・首こりの原因は“胸郭”|猫背を内側から改善する呼吸法

◆コラムの動画版YouTubeを、10/5日曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/snCmqihZBqU
■はじめに|その「首こり」、実は“頭の位置ズレ”が原因かも?
首や肩のこりに悩む人は多いですが、マッサージやストレッチをしてもすぐに元に戻る…。
そんな経験、ありませんか?
実はその原因の多くが 「頭のポジション(位置)」のズレ にあります。
頭はボウリングの球ほどの重さ(約5kg)があります。
この重い頭がわずかに前に傾くだけで、首や肩には何倍もの負担がかかるのです。
つまり、“首こり=頭の位置が前にズレているサイン”なのです。
■「理想の頭のポジション」とは?
理想的な頭の位置とは、耳の穴(耳孔)と肩の中央(肩峰)が一直線上にある状態。
横から見たときに、
・耳・肩・腰・くるぶし
が一直線に並んでいるのが理想的な姿勢です。
この位置関係が崩れると、いわゆる「ストレートネック」や「スマホ首」と呼ばれる状態になります。
頭がわずかに前に出るだけで、首の筋肉(特に僧帽筋・肩甲挙筋・後頭下筋群)が常に緊張し続けてしまうのです。
■簡単セルフチェック|あなたの“頭の位置”は大丈夫?
壁を使って、自分の頭の位置を簡単に確認してみましょう。
【頭のポジションチェック法】
・壁に背中をつけて立ちます。
・かかと・お尻・肩甲骨を壁につけます。
・このとき、後頭部も自然に壁につきますか?
=もし後頭部が壁につかない、または顎を上げないと届かない場合は、
あなたの頭は前に出ている状態です。
頭が前に出た状態の姿勢を長時間続けていると、
・首こり
・肩こり
・頭痛
・眼精疲労
・さらには自律神経の乱れ
などにつながるリスクが高まります。
■正しい「頭の位置」に戻すための意識ポイント
頭の位置を正すには、一時的に引っ込めるのではなく、日常的に意識することが大切です。
(1)「あごを軽く引く」意識をもつ
「引きすぎる」と二重あごになるので、“軽く”引くのがポイント。
あご先を後ろに3cm引くようなイメージで、首の後ろをスッと伸ばします。
(2)「胸を開いて」姿勢を整える
頭の位置は、実は**背中の丸まり(猫背)**にも関係します。
胸を少し開くことで、自然と頭が体の中心に戻ります。
(3)スマホ・PCの位置を見直す
長時間のデスクワークやスマホ操作が、頭を前に出す最大の要因。
スマホは目の高さに近づけ、パソコン画面はやや上に設定しましょう。
■1分でできる「首こりリセットストレッチ」
背筋を伸ばして椅子に座る。
右手で左側頭部を軽く押さえ、首を右へゆっくり傾ける(20秒)。
反対側も同様に。
両手を後頭部に当てて、軽くあごを引きながら首の後ろを伸ばす(20秒)。
=ポイント:
「力を抜いて」「呼吸を止めずに」「気持ちよく伸びるところで止める」こと。
強く引っ張りすぎると筋肉を痛めることがあるので、あくまで“心地よく”が原則です。
■頭の位置を整えるだけで変わる3つの効果
1:首・肩のこりが軽減する
2:姿勢が若々しく見える
3:呼吸が深くなり、集中力が上がる
実際、頭の位置が整うと胸郭が広がり、呼吸がスムーズになります。
血流や酸素の循環が良くなり、脳の疲労感まで軽減されるのです。
◉まとめ|「正しい位置」を“意識する時間”を増やそう
首こりを解消するために、特別な運動やマッサージをするよりも、
まずは 「頭の位置」を正しく保つ意識 を持つことが最優先です。
★1日3回、姿勢をリセット!
朝:出勤・外出前に壁チェック
昼:デスクワーク中に1分リセット
夜:お風呂上がりに軽くストレッチ
これを習慣化すれば、1週間もすれば首・肩がずいぶん軽く感じるはずです。
※最後にひとこと
首こりは「筋肉の問題」ではなく、「姿勢の習慣」の問題。
今日から“頭の位置”を意識するだけで、
あなたの体は確実に軽くなります。



