Day099:介護は突然やってくる!親の「要介護認定」を知っておこう!

川元伸一

川元伸一

テーマ:親の終活

Day099
◆コラムの動画版YouTubeを、9/29月曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/iZOEOVzjRRg

多くの人が「介護」はまだ先の話、自分には関係ないと考えています。ですが現実には、転倒や病気をきっかけに、ある日を境に親が急に介護を必要とする場面がやってきます。

そのとき家族がまず直面するのが 「要介護認定」 です。制度を知らないまま慌ててしまい、必要なサポートを受けられないケースも少なくありません。今回は、知っておきたい要介護認定の基本を整理してみます。


◆要介護認定とは?

要介護認定とは、介護保険制度の中で「どの程度の介護が必要か」を市区町村が判定する仕組みです。
認定を受けると、介護サービスを自己負担1〜3割で利用できるようになります。つまり、この認定がなければ、介護サービスを公的支援として使うことはできません。


◆認定の流れ

・申請
 親本人または家族が市区町村の役所や地域包括支援センターに申請します。

・調査
 専門職が自宅を訪問し、生活動作(食事・入浴・排泄・移動など)や認知機能を調べます。

・主治医意見書
 かかりつけ医にも日常生活の様子を記入してもらいます。

・判定・決定
 コンピュータ判定と介護認定審査会を経て「要支援1・2」から「要介護1〜5」までの区分が決まります。


◆区分の意味

・要支援1・2
 日常生活はある程度できるが、一部に介助や支援が必要。リハビリや予防サービスが中心。

・要介護1〜5
 数字が大きいほど介護の度合いが重く、利用できるサービスの量も広がります。
 (例:要介護1=軽度の支援、要介護5=ほぼ全面的な介護が必要)


◆認定を知らないと困ること

介護が必要になった瞬間、家族は「仕事を辞めて付きっきりで介護しなければ…」と追い詰められがちです。
しかし、要介護認定を受ければ、デイサービス、訪問介護、ショートステイなどのサービスが使えるため、家族の負担を大幅に減らすことができます。
認定を受けていなければ、これらは「自費」での利用となり、経済的にも大きな負担です。


◆事前に準備しておくこと

・親にかかりつけ医を持たせる(主治医意見書が必要になるため)
・地域包括支援センターの場所を把握する
・要介護認定にかかる時間(約30日)を知っておく
・この3つを知っているだけで、もしものときに慌てず行動できます。


◉まとめ

介護は誰にとっても「突然の現実」です。
いざという時に「要介護認定って何?」と慌てるのではなく、事前に制度を理解しておくことが家族の安心につながります。

「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、情報収集は早いほど安心です。
ぜひ今日のうちに「親の要介護認定」について調べ、家族で話題にしてみてください。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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