「やる気が出ない日」を乗り越える3つの視点

◆コラムの動画版YouTubeを、本日9/13土曜日18:00より配信開始!
https://youtu.be/q_KULtEZkE0
夜、布団に入った瞬間から頭の中で思考が止まらなくなる──。
「今日のあの発言はまずかったかな」
「明日のプレゼン、失敗したらどうしよう」
「老後のことを考えると不安で眠れない」
そんな経験は誰にでもあります。実は、人間の脳は“静かな環境”になると、逆に思考が活発になる性質があります。昼間は情報や刺激が多いためかき消されていた不安や悩みが、夜になると一気に顔を出してしまうのです。
今回は、そんな「考えすぎて眠れない夜」に役立つ“思考スイッチを切る習慣”を紹介します。
1. 「考える時間」をあえて昼間に作る
眠れない理由の一つは、「不安や心配を処理する時間を日中に確保できていない」ことです。
そこでおすすめなのが、“モヤモヤを書き出す時間”をあえて昼間に作ること。
・気になることを紙に10分間書き出す
・不安のリストを作り、対処できるもの・できないものを分ける
・「今は保留でよいこと」を明確にする
こうして“頭の外に出す”ことで、脳は「すでに考えた」と安心し、夜に再生しづらくなります。
2. 「思考の切り替え儀式」を持つ
私たちの脳はスイッチのようにON/OFFを切り替えられません。そこで必要なのが**儀式(ルーティン)**です。
例えば:
・温かいハーブティーを飲む
・軽くストレッチや深呼吸をする
・アロマを枕元に置く
・「おやすみ」と日記に一言だけ書く
こうした小さな習慣を「脳への合図」として繰り返すと、「ここからは考える時間ではない」と自然に切り替えやすくなります。
3. 「呼吸で思考を上書きする」
考えが止まらない時、脳に「考えるな」と命令しても逆効果です。むしろ、別のことを意識に乗せる必要があります。
最も簡単で効果的なのは呼吸に意識を向けること。
「4秒で吸う → 7秒止める → 8秒で吐く」
いわゆる4-7-8呼吸法は、副交感神経を優位にしてリラックス状態に導いてくれます。
「息を数えること」に集中している間、脳は余計な考えを手放しやすくなるのです。
4. 「眠れないこと」を責めない
「早く寝なきゃ」と焦れば焦るほど、眠れなくなります。
眠れない夜があっても人間は大丈夫。翌日に多少の眠気はあっても、実際には体はある程度回復しています。
「眠れなくても横になって目を閉じていれば休息になっている」
そう自分に言い聞かせることで、余計なプレッシャーから解放されます。
◉まとめ
考えすぎて眠れない夜は、誰にでも訪れます。
大切なのは「脳を静かにする方法」をいくつか持っておくこと。
・日中に不安を書き出す
・就寝前の儀式を持つ
・呼吸で思考を上書きする
・「眠れないこと」を責めない
これらを習慣化することで、「思考スイッチ」を切る力が高まり、ぐっすり眠れる夜が増えていきます。
眠れない夜に悩むことが減れば、翌朝の気分や行動力も変わります。
あなたも今夜から「考えすぎない夜」の第一歩を踏み出してみませんか?



