Day030:気を使いすぎて疲れる人へ|“自分軸”のコミュニケーション法!

◆コラムの動画版YouTubeを、本日9/9火曜日18:00より配信開始!
https://youtu.be/a9W1R1vgmGE
「本当は言いたいことがあるのに、正直に言えない…」
そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
相手を傷つけたくない、嫌われたくない、場の空気を壊したくない――。
理由はさまざまですが、自分の気持ちを抑え込み、心にモヤモヤを溜めてしまうことは、人間関係の大きなストレスの一因になります。
今日は「正直に話せない自分」を乗り越え、勇気を持って一歩踏み出す方法を考えていきましょう。
1. なぜ「正直に話せない」のか?
「正直に話せない」という背景には、いくつかの共通する心理があります。
・嫌われるのが怖い
人は誰しも承認欲求を持っています。だからこそ「相手に否定されたらどうしよう」と不安になりやすいのです。
・相手を傷つけたくない
優しい人ほど、「こんなことを言ったら相手を不快にさせるのでは」と想像し、言葉を飲み込んでしまいます。
・過去の経験から学習している
以前、正直に伝えて失敗した経験があると、「やっぱり言わない方が安全」と自分を守る癖がつきます。
つまり「正直に話せない」のは、弱さではなく、むしろ人間関係を大切に思うがゆえの行動なのです。
2. 正直に話さないことのデメリット
一方で、自分の気持ちを押し込め続けるとどうなるでしょうか?
・心の中にモヤモヤが溜まり、相手に対して小さな不満が積み重なる
・「どうせわかってもらえない」と諦めの気持ちが芽生える
・表面上は良好に見えても、内心では距離が広がってしまう
結果的に「本当の意味での信頼関係」が築けなくなってしまいます。
正直に話すことはリスクもありますが、長期的に見れば心の距離を縮める最大の近道なのです。
3. 勇気を持って話すためのステップ
では、どうすれば「正直に話せる自分」に近づけるのでしょうか?
ここで大切なのは「いきなり100%正直に話そうとしないこと」です。小さなステップから練習してみましょう。
ステップ① 自分の気持ちを言葉にしてみる
まずは頭の中で整理します。
「私は何を感じているのか?」
「なぜ伝えたいのか?」
書き出すだけでも、自分の感情がクリアになります。
ステップ② 安全な場で練習する
信頼できる友人や家族に、まずは小さなことから正直に伝えてみましょう。
「今日はちょっと疲れているから、先に帰りたい」など、日常の中で練習を重ねることがポイントです。
ステップ③ 伝え方を工夫する
正直に話すことと、相手を傷つけることはイコールではありません。
「あなたは間違っている」と言う代わりに、
「私はこう感じた」と自分視点で伝える(=アイメッセージ)が有効です。
ステップ④ 小さな成功体験を積む
「正直に伝えても、相手は受け止めてくれた」
この経験が自信になり、次も勇気を持って話せるようになります。
4. 勇気の正体は「小さな一歩」
勇気というと「大きな決断をすること」をイメージしがちですが、実際は小さな一歩を踏み出すことの積み重ねです。
・今日の気分を正直に伝える
・相手に「ありがとう」と言う
・「実はこう思っていた」と小さな本音を話す
これらも立派な「勇気」です。
そして、この小さな一歩が積み重なることで、相手との信頼関係はより深まり、あなた自身の心も軽くなっていきます。
◉まとめ
「正直に話せない…」という悩みは、多くの人が抱える普遍的なテーマです。
その背景には「人を大切に思う気持ち」が隠れています。
だからこそ、自分を責める必要はありません。
ただし、ずっと気持ちを押し込めていると、本当の信頼関係は築けません。
大切なのは、小さな一歩から正直に話す勇気を持つことです。
あなたが勇気を出して一言を伝えたとき、きっと相手も「本音を話してくれて嬉しい」と感じるでしょう。
そこから、より健やかな人間関係が始まります。



