Day132:朝から思考が重いとき|“起点ルーティン”の設計法!

あなたは夜眠る前や、ふと一人になったときに「もし将来こうなったらどうしよう…」と不安が頭から離れないことはありませんか?
老後の生活費、健康のこと、家族のこと、仕事やキャリアの先行き…。
考え始めると際限なく広がっていき、気づけば「今」目の前のことに集中できなくなる。そんな経験は誰にでもあると思います。
実は、この「未来の不安」という感情は、人間の脳の仕組みによって自然に生まれるものです。
脳は“生存を守るためにリスクを予測する装置”として働いています。だから、将来を考えて不安を抱くのはある意味で「正常な機能」なのです。
しかし、それに飲み込まれて「動けなくなる」「眠れなくなる」となると、生活の質を大きく損なってしまいます。
では、どうすれば未来の不安を和らげ、“いま”に意識を戻せるのでしょうか?
ここでは、すぐに実践できる3つの思考法を紹介します。
1. 「最悪のシナリオ」と「今できる一歩」をセットで考える
未来の不安が止まらないとき、多くの人は「最悪のケース」だけを想像してしまいます。
「もし仕事を失ったらどうしよう」「もし病気になったらどうしよう」…と。
でも実際には、そのシナリオが現実化する確率は低いのです。
ここで大事なのは、最悪のシナリオを“完全に否定”するのではなく、「もしそうなったとしたら、今できる備えは何か?」とセットで考えること。
例えば、「老後資金が不足したらどうしよう」と思うなら、
→「毎月1万円だけ積み立てを始める」
→「支出の中で不要な固定費を1つだけ減らす」
こうした“小さな一歩”を決めると、不安が漠然とした妄想から「行動につながる課題」に変わります。
2. 「いまこの瞬間」に戻るトレーニングをする
未来への不安は「思考」が作り出すものです。
だからこそ、意識を“思考”から“感覚”に戻すことが効果的です。
・深呼吸をして、自分の呼吸に集中する
・手に持ったカップの温度をじっくり感じる
・足の裏が床に触れている感覚を意識する
こうした「マインドフルネス(今に気づく練習)」をすると、頭の中で暴走していた思考がストップし、今ここにいる感覚を取り戻せます。
ほんの数十秒でできる方法なので、夜眠る前や不安に飲まれそうなときにぜひ取り入れてみてください。
3. 「未来は変えられる」と再定義する
未来に対する不安の多くは「決まってしまっている未来」に縛られているから強くなります。
でも実際には、未来はまだ白紙です。今の行動が未来をつくります。
「もし失敗したらどうしよう」ではなく、
「うまくいくために今日何をすればいい?」と問いを変えてみる。
未来を「予測して恐れるもの」ではなく、「つくるもの」と再定義すると、同じ出来事がまったく違う意味を持ち始めます。
◉まとめ
未来の不安をゼロにすることはできません。
でも、不安に支配されるのではなく、それを「今を整えるサイン」と捉えることができれば、あなたの思考は確実に変わります。
・最悪のシナリオと今できる一歩をセットで考える
・感覚に意識を向けて“いま”に戻る
・未来を「つくるもの」と再定義する
この3つを実践することで、「未来の不安」に囚われすぎず、安心して今日を過ごせるようになります。
未来を変える力は、あなたの「今この瞬間」にあるのです。
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