Day010:イライラの正体は“未完了の感情”かもしれない!

川元伸一

川元伸一

テーマ:メンタル

メンタル01

「なんだか最近、イライラすることが多い…」
そんなふうに感じたとき、私たちは“環境”や“他人のせい”に原因を求めがちです。

でも、本当の原因は――
「未完了の感情」が心の中でくすぶっていることかもしれません。


◆「未完了の感情」とは?
未完了の感情とは、
かつて感じた「怒り」「悲しみ」「悔しさ」などが、適切に処理されずに心の奥に残ったままになっている状態のことです。
たとえば…
・幼少期に「我慢」ばかりしてきた経験
・職場で理不尽な扱いを受けて、何も言えずに終わったこと
・家族との間にすれ違いがあって、話し合わずに避け続けてきたこと

これらは、感情を“完了”させる機会を逃したまま、心の中に蓄積されていきます。
そしてその“残りカス”が、ふとした拍子に刺激されて、
「なんであの人、あんな言い方するの?」
「こっちは頑張ってるのに…」
と、現在のイライラとして表出するのです。


◆イライラの“本当の主語”を探してみる
私たちの感情は、現在の出来事に100%反応しているとは限りません。
とくに「過剰に反応してしまう」場面では、過去の感情が関係していることがよくあります。

たとえば上司にちょっと注意されただけで異常にムッとしてしまう人は、
「自分を認めてもらえなかった過去の経験」が影響していることがあります。

そんなときは、
「私は本当に、今のことに怒っているのかな?」
と問いかけてみましょう。

すると、
「本当は、あのときの悔しさをずっと抱えていたのかもしれない」
「昔の“納得できなかった気持ち”がまだ消化できていなかった」
というように、心の奥から“本当の主語”が出てくることがあります。


◆未完了の感情を“完了”させる方法
では、どうすれば未完了の感情を癒し、今の自分に取り戻せるのでしょうか?

おすすめは、次の3ステップです。

① 言葉にする(書く・話す)
心に抱えているモヤモヤを「言語化」することで、感情は整理されていきます。
・ノートに思いのまま書き出す
・信頼できる人に話す
・カウンセラーやコーチに聴いてもらう
とにかく「感じたことを、誰かに見える形で出す」ことが大切です。

② 「あのときの自分」に寄り添う
今の自分から見れば、当時の自分は「弱かった」「情けなかった」と思えるかもしれません。
でも、当時は当時なりに一生懸命だったはず。

その自分に対して、こう声をかけてあげましょう。
「あのとき、よくがんばったね」
「言えなかった気持ち、ちゃんとここにあるよ」

これは、**セルフ・コンパッション(自己への共感)**の練習にもなります。

③ 感情を身体で流す
感情はエネルギーです。言葉だけでなく、身体を通して流すことも有効です。
・散歩や軽い運動でリズムを取り戻す
・お風呂でリラックスする
・泣ける映画や音楽で涙を流す

感情が流れれば、心にスペースが生まれ、イライラは自然と静まっていきます。


◆まとめ|“イライラ”は、心のメッセージ
イライラの正体は、過去に置き去りにした“未完了の感情”かもしれません。
その感情に気づいて、言葉にして、身体で手放す――
そうやって私たちは、自分の心を軽く、しなやかに整えることができます。
「なんでこんなにイライラするんだろう?」と思ったときは、
あなたの心が「そろそろ整理してほしい」と語りかけているサインかもしれません。
どうかその声に、静かに耳を傾けてみてください。


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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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