Day082:固定費・変動費の見直しで月1万円を生み出す!

40代・50代になると、ふとした瞬間に「老後資金、大丈夫かな…」と不安になる方が多くなります。
その不安の背景には、「老後っていくら必要なのか」「年金で足りるのか」「貯金はいくらあれば安心か」など、明確な答えがないまま、漠然とした心配だけが先行しているからです。
そこで今回は、「老後資金の基本構造=3階建て」をテーマに、どんな備えが必要なのかを整理してみましょう。
◆ 第1階:公的年金(国の保障)
老後資金の土台となるのが、「公的年金」。いわゆる“国の年金制度”です。
会社員や公務員の方は「厚生年金」、自営業の方は「国民年金」となり、それぞれ加入期間や収入に応じて受給額が異なります。
2025年時点でのモデルケースでは、
・夫婦2人(厚生年金+国民年金)で月20〜23万円程度の支給が目安です。
ただし、家賃があったり、医療費や介護費が増えていく高齢期には、それだけで暮らしていくのは難しいというのが現実です。
◆ 第2階:企業年金・退職金など(会社による保障)
次に、企業に勤めていた方にとって重要なのが「企業年金」や「退職金制度」。
企業によって内容は異なりますが、大企業では確定給付型企業年金(DB)、中小企業では確定拠出年金(DC)が導入されているケースもあります。
しかし、昨今では退職金制度が縮小・廃止されている企業も増え、若い世代ほどこの「2階部分」が薄くなっているのが現実です。
そのため、「退職金があれば安心」とは言い切れない時代に突入しています。
◆ 第3階:自助努力(自分で備える)
そして、もっとも注目すべきが「自分で備える老後資金」。
これには以下のような手段があります:
・貯金(預貯金・定期預金)
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・NISA(新NISA制度を活用した積立投資)
・不動産収入(家賃収入など)
・副収入・起業収入
「自分で何を選び、どれくらい積み立てるか」は、ライフスタイルや価値観によって異なりますが、
“自分の将来に責任を持つ”という考えがますます大切になってきています。
◆「3階建て」の全体像を知ることが第一歩!
この3階建て構造を知っておくと、「どこが弱いのか」「どこを補強すべきか」が見えてきます。
たとえば、
・公的年金+企業年金である程度の収入が見込める人 → “生活費の上乗せ部分”だけを自助努力で。
・自営業で2階部分がない人 → “第1階+第3階”をしっかり設計する必要あり。
さらに、健康寿命や働き方も影響します。
60歳以降もできる範囲で収入を得る「ライフワーク型」の働き方が、3階建ての“強化工事”にもなりうるのです。
◆ まとめ:3階建てのバランスを点検しよう
老後資金に対する不安をなくすには、「正しく知って、行動すること」が最大の安心材料になります。
あなたの3階建てのバランスはどうですか?
今からでも遅くありません。今日が一番若い日です!
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