上司・部下とうまくやるための〝距離感〟の整え方!

川元伸一

川元伸一

テーマ:人間関係

人間関係01

職場での人間関係、とりわけ「上司」と「部下」という上下関係には、独特の難しさがあります。

近すぎても遠すぎても、どこかで摩擦が起きやすい——。
「距離感の難しさ」は、管理職からの相談でも、若手からの悩みでも、共通して挙がるテーマです。

では、どうすればお互いにとって「ちょうどよい距離感」をつくれるのでしょうか?
今回はそのヒントをお伝えします。


◆ なぜ「距離感」がうまくいかないのか?
人間関係における「距離感」がずれる原因は、大きく分けて3つあります。

① 自分の価値観だけで関わってしまう
「これぐらい話せばフレンドリーだろう」「これくらい詮索してもいいだろう」
——こうした判断は〝相手がどう感じるか〟を置き去りにしてしまいます。

② 遠慮や気遣いが過剰になる
「部下と話すときは、あまり関与しないようにしている」
「上司とはできるだけ関わりたくない」
——そうやって〝無関心〟になってしまうと、信頼関係が築けません。

③ 相手を「役職名」で見てしまう
上司・部下という「立場」によって、相手の本質を見ようとしない態度は、誤解や偏見の温床です。


◆ 〝ちょうどいい距離感〟とは何か?
「ちょうどいい距離感」とは、〝相手に対して関心がある〟と伝えつつ、干渉しすぎないことです。

例えば──
・上司が部下に対して:「何か困ってることない?」と一言声をかけるが、根掘り葉掘り聞かない
・部下が上司に対して:「この件、先輩の意見も参考にしたいのですが…」と相談することでリスペクトを示す

距離感とは、〝態度〟でコントロールできます。
言葉の選び方、接し方、タイミングを整えるだけで、関係性はぐっと変わります。


◆ 具体的な〝整え方〟3ステップ
【Step1】 相手のタイプを観察する
→ 話したがりか、聞きたがりか。距離を縮めたがっているか、一定の壁を持っているかを観察します。

【Step2】「敬意」と「安心」のバランスをとる
→ 上司には敬意を、部下には安心感を。これは言葉遣いと態度の工夫で表現できます。

【Step3】適度な“余白”を持つ
→ 話しすぎず、黙りすぎず。沈黙も会話も「自然に流れる」空気感が生まれるよう、急ぎすぎないことです。


◆ まとめ
上司・部下関係は、年齢差や役職差、価値観の違いなど、ズレが起きやすい環境です。
だからこそ、「距離感を整える力」は重要な対人スキルです。

最初はぎこちなくても構いません。
「この人とは、気持ちよく関われるな」
そう思ってもらえる関係性を目指して、小さなコミュニケーションを積み重ねていきましょう。


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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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