「1日3食」に縛られてないか?

川元伸一

川元伸一

テーマ:食生活

食生活01

「1日3食きちんと食べなさい」
子どもの頃から耳にタコができるほど言われてきたこの言葉。
朝・昼・晩の3回食事をとるのが「正しい」「健康的」という価値観が、日本では長く常識とされてきました。

でも、ちょっと待ってください!
この「1日3食」は、果たしてすべての人にとって本当にベストなのでしょうか?


◆そもそも「1日3食」はいつから始まった?
歴史を紐解くと、日本人が1日3食をとるようになったのは江戸時代後期以降の話だそうです。

それまでは1日2食が一般的で、労働量や生活環境によってまちまちでした。
現代の私たちの生活はというと——

座ってパソコン、車移動、運動不足…と、カロリー消費は圧倒的に少ない。
それなのに「3食食べるのが健康」という習慣だけが根強く残っている。

これでは栄養過多や内臓の疲れにもつながりかねません!


◆「食べすぎ」が身体に与える3つの影響
・消化器官への負担
 胃腸は休む暇なく働かされ、疲弊しやすくなります。
・脂肪の蓄積と代謝の低下
 使い切れなかったエネルギーは脂肪として蓄えられ、代謝が落ちやすくなります。
・血糖値の乱高下
 頻繁な食事は血糖値を乱し、集中力やメンタルの不調にもつながります。


◆「空腹時間」を持つという考え方
最近では「16時間断食(リーンゲインズ)」など、食事回数を減らし、空腹時間を設ける健康法も注目されています。

空腹の時間を取ることで、
・内臓が休まり、
・成長ホルモンの分泌が促進され
・細胞の修復や代謝機能が高まる
…といった効果が報告されています。


◆ 大切なのは「自分に合っているか」
1日2食でも問題ない人もいれば、3食しっかり食べた方が元気な人もいます。
大切なのは、「周りがそうだから」ではなく、「自分の身体に合っているか」を基準に見直すこと。

以下のような視点で自分の食習慣を見直してみましょう:
・空腹感がないのに、時間だからと食べていないか?
・食後に眠くなったり、だるくなったりしていないか?
・体調が良い時間帯と食後の関係性はどうか?


◆ まとめ
「1日3食」に縛られる必要はありません。
あなたの生活習慣・体質・目的に合わせて、「回数」より「質とタイミング」に目を向けてみましょう。

“なんとなく”ではなく、“目的と選択”のある食生活を。
今こそ、「常識」という名の思い込みから自由になりませんか?


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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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