幻覚②(幻覚①の続き) 医療保護入院

加藤武範

加藤武範

テーマ:NPO法人権利サポートミモシー中部の活動

ひどい幻覚に悩まされているAさん(ミモシー中部の身元保証サービス利用者)を連れて、ミモシー中部の日常生活支援サービスとして、メンタルホスピタルの受診に同行し、医師の診察に立ち会いました。

医師よりどんな様子か聞かれると…
常に人の会話や声が聞こえ、声の主はラジオやテレビの解説者のように話す兄弟で、Aさんは弟とは会話した事があると医師に一生懸命説明されています。人の会話の内容は自分の行動への悪口や注意(例:「炭酸を4本も買って、なぜ酒を飲むんだ」と言われるが、自分は酒は飲まない)。一日中、歌や会話が聞こえる。
⇒医師:常時、幻聴が聞こえている様ですね
自分の部屋で虫が這い、その虫は自分の体の中にも入ってくる。子供が踊っている、自分の部屋にテレビモニターが多数あり、殺人事件が起きたり、いかがわしい番組が放送されている。
⇒医師:実際にない物が見えているので、あきらかに幻視もある。
自分がやっていないことを誰かに言われることへの不快感が常にあり、こうした体験に伴う恐怖・不安があって、ドアを蹴るなどの行動に及んでしまった様だが、その時の記憶も曖昧である。また、こういう事件を起こすと精神病院に入れられるのではないか?という強い不安も感じている。さらに症状の辛さから「死んだ方が楽」と感じることがあり、今までに8回自殺しようとした事がある。今回の受診のきっかけとなったのは、ケアハウスの自分の部屋のドアを2回ほど蹴り、バットを持って廊下をうろつくなどの行動あった為で、施設管理者より、ケアハウスでの生活に限界を感じていると、身元保証人であるNPO法人権利サポートミモシー中部に相談があった経緯を説明する。

医師: 幻聴・幻視などの精神病症状を呈し、患者にとっては現実だが客観的現実とは一致しない「脳のエラー」による現象であると本人に説明があり、本人も理解した様子。幻聴・幻視には強い苦痛があり、衝動的行動や自殺念慮に繋がっている。自己の意思での制御は困難な為、入院して薬物治療が必要な状態であると診断され、医療保護入院となりました。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000115952.pdf
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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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