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加藤武範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

ナーシングホーム 癌末期 看取り

加藤武範

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テーマ:有料老人ホーム 選び方

医療ケアを必要とする方を専門に受け入れる有料老人ホームを最近よく見かけます。
ナーシングホームとか医療特化型高齢者住宅などと言われ、24時間看護師が常駐しています。逆に医療行為が不要な方は入居できません。

先日、おつきあいのあるナーシングホームに入居される方のケアマネジャーを担当する事になりました。癌末期で看取り目的で入居された独居の男性です。余命2ヶ月と本人さんも分かっているそうです。
ナーシングホーム入居当日は、大きなボストンバック持ち、市民病院からタクシーで一人で施設にいらっしゃったそうで、普通に歩いています。私も当日、お会いしましたが、認知機能の低下もなく話もできます。介護保険は申請中ですが、この状態では要介護が出るとは思えません…。

ただ、入居1週間が経ち、様相が一変しました。
38度~39度の熱が出て、食事や水分を取ることができません。ベッドで寝たきりの状態になってしまいました。施設の看護師さんより「DNRなので、点滴もやりません。ご本人も生への執着がありませんし、遠方の家族も了承済みです。」
DNRとは、終末期状態の患者さんに蘇生術は行わないことです。


点滴やったり、胃ろうを作ったり、酸素マスクしたり、命をつなぐために様々な医療行為を行う事が当たり前の時代に、目の前で起きていることに妙な新鮮さを感じてしまいました。自然な状態で死を迎えるとはこういうものなのか…?と。
生と死に対する重さと軽さを感じた瞬間でした。

介護保険の結果はまだ出ていません。今となっては、要介護5相当の状態なので、市役所にはもう一度、介護保険の認定調査をしてもらえないか?相談しているところです。
しかし、介護保険の結果(要支援や要介護の認定)が出ていないまま、亡くなったら、私たちケアマネジャーの報酬はどうなるんでしょう?

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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