社長、5分黙って社員の話が聴けますか?
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
先日、壱岐島のイルカパークを経営者の方達と訪れ、
代表の高田さんとお話しする機会がありました。
高田さんは以前、
イルカも数年で死んでしまう、
社員もたくさん辞める等経験をされました。
そんな経験を通して、
少しずつ関わり方が変わっていったそうです。
その中で、とても印象に残った話がありました。
検査して、数値が悪いと獣医師が薬をだします。
イルカに対して、
良かれと思って薬を与えていたそうです。
一番長生きしているイルカは、
血液採取を嫌がり検査ができなかった。
だから、薬を飲んでいない。
そして、他のイルカの薬をやめてみた。
すると、
逆にイルカの体調が良くなったというのです。
もちろん、
何でも放置すればよいという話ではありません。
しかし、高田さんは、
「自分たちが良かれと思ってやっていることが、
本当にイルカのためになっているのだろうか」
と考えたそうです。
この話を聞きながら、私は
組織づくりの現場を思い出しました。
経営者や管理職は責任感が強い。
だからこそ、
・細かく指示を出す
・先回りして助ける
・失敗しないように守る
・自分で確認したくなる
ということが起きます。
私自身もそうでした。
しかし時として、
その善意の関わりが
相手の力を弱めてしまうことがあります。
・考える前に答えを教える。
・失敗する前に手を出す。
・任せたつもりでも、最後は自分で決めてしまう。
すると、人は育たない。
組織づくりの支援をしていて感じるのは、
「何をやるか」よりも、
「何をやめるか」
の方が重要な場面があるということです。
高田さんは、
イルカをコントロールするのではなく、
イルカの生命力を信じる方向へ舵を切った。
社員に対しても、
管理するより任せる方向へ変わっていった。
その背景には、
多くの失敗や喪失があったそうです。
任せるとは、放置することではありません。
見守りながら、必要な時に支えること。
そして相手が本来持っている力を信じることです。
経営者も管理職も、
「もっと関わらなければ」
と考えがちです。
しかし時には、
「何をやめるか」
を考えることが、
組織の成長につながるのかもしれません。
あなたが良かれと思って続けていることで、
実は手放した方がよいものはありませんか?
そして、
あなたは誰を、何を、もう少し信じてみたいですか?
壱岐島で出会ったイルカたちと高田さんから、
そんな問いをもらった旅でした。
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