”現場が黙る組織”~JR西日本のニュースから学ぶ「心理的安全性」とは?~
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
今日は、前回の続きです。
最近の、
中日ドラゴンズ ・井上一樹 監督の
コメントを見ていて、
中小企業組織そのものだなと思いました。
試合後のコメントで、
「そこは想定していなかった」
「そこまでは練習していなかった」
「徹底してほしい」
という話が出ていました。
昔のように怒鳴るわけではない。
選手との対話もある。
雰囲気も柔らかい。
だから一見すると、
“対話型の組織”
に見えます。
でも構造を見ると、
実はかなり監督依存です。
なぜなら、
「何を判断基準にするか」が、
まだ監督の頭の中に残っているからです。
すると選手は、
自由に見えて、
実際には
「監督ならどう思うか」
を察して動くようになる。
これ、
今の中小企業で非常によく起きています。
社長は、
昔のトップダウンを嫌う。
だから、
「任せたい」
「自主性を大事にしたい」
と言う。
でも、
- どこまで任せるのか
- 優先順位は何か
- 例外時はどうするのか
- 何を基準に判断するのか
が整理されていない。
すると現場は、
自由ではなく、
“空気読み”になります。
しかも怖いのは、
社長本人は、
任せているつもりなことです。
でも実際には、
「社長の頭の中を当てるゲーム」
になっている。
だから、
社長がいないと止まる。
ベテランしか判断できない。
結局、
誰かに依存して回る。
これが、
前回書いた
“対話型っぽい属人型”です。
もちろん、
井上監督が悪い、
という話ではありません。
むしろ、
昔のような管理や恐怖ではなく、
選手との関係性を大事にしようとしている。
そこには、
今の時代に合わせた難しさがあります。
ただ、
本当に自律した組織にするには、
「自由にする」
だけでは足りない。
- 役割
- 基準
- 優先順位
- 判断軸
を整理して、
“誰が判断しても、
ある程度同じ方向に動ける状態”
を作る必要があります。
つまり、
管理型を一度通る必要がある。
最近の中小企業でも、
「管理したくない」
「自由にやりたい」
という会社ほど、
逆に社長依存が強いことがあります。
だから組織づくりは、
管理か自由か
ではなく、
「組織で判断できる土台があるか」
なのだと思います。
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