「努力量」は勝負を決めない!「方向」を探り、定めよ
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、
社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
8月下旬、トヨタの生産指示システムが止まり、
工場の稼働も止まりました。
結果、下請け企業の稼働も止まりました。
自社だけでなくとても大きい影響がでました。
刈谷市に自宅がある私の周りは、
トヨタ関連の下請け企業だらけですので
深刻さが身に沁みます。
約一週間後の9月6日には、
真因と解決策がトヨタのホームページに掲載されました。
2009年リコール問題時に、
当時豊田社長は「逃げない、隠さない、ウソをつかない」
と話していましたが、14年たっても実践されています。
同じ、自動車を扱う企業でも
社員に情報の流失を阻止させるようなメールを流す
「大きなモーター」企業とは違っています。
一方、優秀な社員がいるトヨタなのに
今回の事を防ぐ手立てはなかったのだろうか?
と思いました。
トヨタの関連会社では、今年の5月ダイハツの認証不正が発覚しました。
近年その前には、日野自動車、豊田自動織機、
そして販売会社の車検不正などが起こっています。
もしかしたら、同じ構造で起こってるのかもしれません。
氷山モデルというフレームワークがあります。
氷山モデルとは、システムの全体像を氷山にたとえ、
私たちがついつい反応しがちな「できごと」は
海面上につきだしている氷山の一角に過ぎず、
海面下の目に見えにくいところに
「パターン」「構造」「メンタル・モデル」
があるとするシステム思考のフレームワークです。
システム思考では、
ものごとをできごとレベルで捉えるのではなく、
全体像がどのようになっているかを
探求するアプローチです。
例えば、若手の退職が多い企業で考えてみます。
で き ご と:若手の退職が多い
パ タ ー ン:3年以内に退職する。
構 造:昔ながらのOJTの仕組み
メンタルモデル:教えてもらえない不安
これを今回のトヨタの事例で考えてみます。
で き ご と:今回、システムの不具合いがでた
パ タ ー ン:認証不正などがグループ会社で数回起こっている。
ここからは、誠に勝手な想像です。
構 造:現在、今ここ、社内を優先する意思決定の仕組み
メンタルモデル:失敗はゆるされない文化
です。
できごと・パターンを変えるには、
メンタルモデルと構造を変える必要があります。
長い間形成されたメンタルモデルを変えるのは難しいので
構造を変える必要があります。
若い社員が多く退職する会社では
昔ながらの教え方の仕組みを変えなければ
若手の退職は減りません。
複雑な問題は、
できごとだけを見るのではなく
下の構造やメンタルモデルを見る必要が
あります。
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