~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 35 ~

伊藤龍吾

伊藤龍吾

テーマ:伝えたいこと



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2020年 7月号 士衛塾山梨ニュースより


 新型コロナウイルス感染拡大を受け、士衛塾山梨山梨でも感染拡大防止の観点から、全体練習の自粛となりました。皆様には、ご不便をおかけしたことをお詫びし、また、ご協力いただいたことに心より感謝申し上げます。

 自粛期間中に、7つの新しい取り組みを行いました。
 新しい取り組みとして、自宅での練習時間を「ほーむ★すたでぃタイム」と称し、①LINEグループを使い、練習のLive中継。②その練習をYouTubeにアップし、いつでも視聴できるようにしたこと。③オンライン稽古としてWeb会議システムを使い、双方向での稽古ができました。④技の課題を出し、動画で撮影し送っていただき、改善点などコメントをして送り返すリモート指導。⑤「成果発表会」として、リモート指導で優秀だった生徒に景品の送付。⑥基本稽古の技のポイントをYouTubeにアップし、いつでも視聴できるようにしたこと。⑦LINEビデオ通話を使った個別練習でした。
 
 この間ご協力していただいた、Live出演者の皆さまには感謝です。月水金土と道場などに集まり、Liveなどを発信した後は、自主練習の時間でした。金曜日には組手もしっかりとやってきました。体力、気力、技術力を「落としたくない」との思いでした。
 
 コロナのおかげで、新しい試みがたくさんできました。オンラインで技術が上がった生徒も多くいます。特に上の④の課題の技の動画では、普段一人一人のひとつの技に対して、そこまで見ることができません。しかし、動画は、じっくりとスローでも繰り返しでも見ることができ、その人の「できていないところ」や「癖や左右差」が分かります。これは本当に「やってよかった」ことでした。今からでも遅くはありません。ぜひおすすめです。
そして、現在時点の熊手まで、22の課題に対して期日を守り、ひとつも欠かさず技を送ってきた、藤巻美琴、藤巻明日香、矢﨑凜夏、坂井力丸の4人は本当に素晴らしいです。もちろん本人たちの努力だけでなく、親の協力あってのこともあったでしょう。とてもありがたいです。しっかりとやるべきことができる人に黒帯になってもらいたいですね。

 前述いたしましたが、道場として新しく幅を広げることができました。それにより参加した生徒はレベルアップをすることができました。全体練習ができないだけで、個別練習は、いつでも、どこでもできるはずです。第二派、三派が来ても自信を得ることができました。試合がない今だからこそできる「基本」という「土台」の「見直しと底上げ」がとても大事です。それが、じっくりと時間をかけてできる「いま」はとても貴重な時間です。具体的には、ひとつひとつの技や技術を丁寧に時間をかけ繰り返し鍛錬して、さらに技や技術を高めることができる時間です。それは身体の力の入れ方や抜き方、身体を鍛えたり、武器となる拳などの部位を鍛錬したりします。職人と一緒です。土台が良くなれば応用も当然素晴らしいものとなっていきます。

 7月からは練習の廃止や変更を含めて時間割を見直しました。オンラインやLive、個別指導も継続します。練習が連続する場合は、30分時間を空けます。本部道場の換気の関係で暑くなるので、夏季期間は土曜の午後の練習は行いません。組手用のフェイスシールドも作りました。まだまだ以前のようには戻りませんが、新しい士衛塾山梨の稽古体系に期待をしてください。

 何もしないことは、コロナ以前に自分に負けたことです。まずは、自分に勝ち、コロナにも勝ちましょう。
 まず、私はコロナ太りを解消します。

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伊藤龍吾
専門家

伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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