マイベストプロ山梨
伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(いとうりょうご) / 格闘家

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

コラム

~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 67 ~

2023年3月3日 公開 / 2023年3月29日更新

テーマ:伝えたいこと

コラムカテゴリ:スクール・習い事


 士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します

 2023年 3月号 士衛塾山梨ニュースより

 この間感じたことなどを、こちらに書いています。ぜひ、皆さまご一読いただければ幸いです

■ 本部道場への送迎時のマナーの徹底をお願いします ■
 「士衛塾は、単なる町道場ではなく、空手の技術はもちろん、武道を教え、社会を教え、ルールを教えるところです」学習塾や販売店ではありません。もちろん公共施設でもありません。個人経営の道場であり、上部団体のある組織です。
 先般、メールやLINEでお知らせいたしました。以前、用紙でもお配りしましたが、なかなか徹底されません。臨時で送迎される方にも徹底をお願いします。
 2月16日に、道場に送ってきた方と「逆駐車」を巡ってトラブルというよりも警察沙汰にもなり得る事件が起こりました。道場側に逆駐車している車を近所の方が見たら、にらみ返し、それに対して近所の方が激高し、道場へ苦情を言うとともに、当事者との暴行に発展しました。先に手を出したのはこちら側です。道交法違反の逆駐車と暴行で全面的にこちらに非があります。
 私たちの道場として長年のご近所付き合いがあります。ご近所から見える士衛塾は、練習内容や成績ではなく、表から見える送迎時のマナーです。多くの方には気を使っていただき、マナーを守っていただいておりますが、先日、メールやLINEに書いたことをしている方が一部に見受けられます。
 「ちょっとだからいいか」の積み重ねが、「ちょっと」でも近所の方が目を光らしてしまっているのが現状です。「ちょっと」のことが大きな問題へと発展してしまう段階にきています。
 みんなが血と汗を流し作ってきた士衛塾山梨の信頼と歴史を失いたくはありません。信頼は一瞬でなくなります。
 そのためには、迷惑行為をするご家庭には退塾していただくこととなります。
 関わる皆様の、少しの気遣いとお手間が信頼を得ることができますので、送迎に係る皆様に徹底してください。
 よろしくお願いいたします。

■ 2/12東日本、関東、OYAJI大会
 2/12に行われた大会は、嬉しいことに、なんと参加した6名が全員入賞という快挙となりました。小学2年生では、川中隆矢と前川輝の同門決勝。川中椋仁は、胴回し回転蹴り2回で一本勝ち。そして、隆矢は、開会式の抽選会でテレビをゲットしました。
 若い帯の子たちの頑張りの成果が出始めてきたような気がします。特に組手強化クラスに参加している選手たちの組手の粘り強さが出てきています。練習の成果だと思います。絶対王者になるべく努力は怠らず、しかし、試合は時の運もあります。勝ったり負けたりしながら、その都度学ぶことがとても大切です。この「学び」が日常の稽古では手に入れられない試合に出たものだけが獲得できるものです。
 よく練習の組手で手を抜いている子に対して「試合に負けちゃうぞ。もう少し強く、一生懸命にやって」と言っても、試合に出ていなければ「負ける」意味が分かりません。「負ける・失敗する」ことを経験させてあげることはとても大切です。しかし、負けや失敗だけではいけません。もちろん成功体験はとても大切です。しかし、それは努力をしたうえでの成功体験が大切であって、努力もなしに獲得した成功体験は、逆に人をダメにさせていきます。
 世の中、競わない、順位を付けない、争わないようですが、この格差社会でそんなことはありません。高校受験では全県一区、しっかりと順位付けをさせられ優先順位が決められていきます。負けても失敗しても何度でも立ち上がり挑戦することができるようにすることが大事です。

■ ジャパンカップ ■
 2/19に横浜武道館で行われたジャパンカップ。大会運営もとても素晴らしい大会でした。
 敗退し悔しい思いをした選手、次につなげる勉強ができました。頑張って試合に出なければ得ることができないものでした。「悪い負け方」をした選手は一人もいませんでした。それは素晴らしいことです。
 今回、初心を中心に入賞者が出ました。入賞者への感想です。
 風間陽向は体格と攻撃力を生かしました。ただ、残念なことに体格は良いが、体力がないので、持久戦を制すのは難しいです。練習量を増やし、組手強化クラスや選手クラスにくると強くなるでしょう。
 渡邉龍之介は、小さいながらも、大きな相手に立ち向かっていく勇気とアグレッシブな姿勢でした。決勝戦を共に見ていた他流の先生からも「この子は強くなるね」と言っていただいています。練習熱心で、以前は足腰が弱かったのに型を行っても下半身のブレがなくなってきました。「組手まつり」でも気づくと、休まずにずっとやっている子です。見本になってくれる子です。
 前川輝は、「最強の白帯になる!」と言っていた通り、先週の東日本大会は準優勝。今回のジャパンカップで優勝して「最強」となりました!最強にならないまま、再来週には審査会を受けオレンジ帯になってしまうのかなと思っていましたが、ここへきてしっかりと成しえました。これって、めちゃくちゃすごくないですか!?大人でも早々できることではありません。それが、8歳で有言実行。只々すごいです。
 これで、心置きなく来月の審査会を受験できますね。

この記事を書いたプロ

伊藤龍吾

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伊藤龍吾(新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部)

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