マイベストプロ山梨
伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(いとうりょうご) / 格闘家

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

コラム

~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 26 ~

2020年4月7日

テーマ:伝えたいこと

コラムカテゴリ:スクール・習い事



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2019年 9月号 士衛塾山梨ニュースより

■細田先生のお祝い、ありがとうございました■
 8月3日(土)に行われた細田勇丞先生・夕佳さんの結婚披露宴に際しまして、お祝いをいただいた、門下生および保護者の皆様には、厚く御礼申し上げます。素晴らしい披露宴でした。士衛塾からは、木村最高師範が乾杯の発声を、佐藤佑星が型(征遠鎮)と掌底による瓦割り、猿臂によるバット折りを披露し、それぞれ大いに盛り上がりました。

■可動域をひろげる■
 8月2日・3日の最高師範セミナーへのご参加ありがとうございました。特に3日は猛暑のなか大変でしたが、頑張りました。後述しますが、過酷な条件下を乗り越えることは一つ成長するということにつながります。
 セミナーの際に最高師範が書籍の紹介をしていました。両方とも齋藤孝さんの本です。ひとつは子ども向けに「こども孫子の兵法」です。勝つためのヒントや戦わずして勝つための方法が書かれています。生き方のヒントになります。本部道場にも置いてありますので、是非お読みください。
 もうひとつは「可動域を広げよ」です。身体の可動域を広げるためにストレッチを行いますが、自分の可動域の範囲内で行っていては身体の可動域は広がりません。思い切りやりすぎると、ケガをします。「痛気持ちいい」くらいがちょうどいい。これはココロにも身体にも、生き方にもつながってきます。過去の自分を少しだけ超えてみること。それが成長です。こちらは大人向けです。

■ジュニア合宿■
 車中泊を含め二泊三日のジュニア夏期合宿、本当にお疲れさま。また、受験者の全員合格おめでとうございました。子どもは親元を離れ大人や仲間たちと行動を共にすることで、とても成長します。家とは違う集団でのルール。わがままも言えず、不自由なだけ。自分のことは自分でしなければならない生活。しかし、たった二泊の合宿で大きく成長します。私たちが驚くくらい成長してくれます。
 特に今回は山田征弥の成長に目を見張るものがありました。やはり選手クラスに参加している者は違います。選手クラスの練習では、上級者と練習することはもちろんですが、普段の練習では時間的制約もありなかなか話せないことを参加者に伝えるようにしています。ただ練習するだけでは人間的な成長はないと私は考えています。伝えるべきことは「言葉」で伝えます。合宿の班の最年長として班をまとめ、ジュニア合宿の最高学年として、スパーリング審査も涙をこらえながら受験者の相手役をやり遂げました。途中何度も「抜けていいんだよ」と促しましたが、征弥は首を縦に振らずに自分自身の意思でやり遂げました。
 あんなに痩せっぽっちで頼りない征弥が、いつの間にか大きくたくましくなっていたんだなと、驚きとともに、感動しました。子どもって本当に素晴らしい。役割を与えてあげれば、見事にやり遂げます。多分それは、選手クラスの中でも下から一・二を争う弱さ故、すべてに全力で取り組んでいるからでしょう。
 私はいつも生徒に話していますが、その集団の中で一番強いものは強くならない。なぜなら、すべて全力で行えないからだ。一番強くなるのは、その集団の中で一番弱い者だ。なぜなら、すべて全力で行わなければならない。だからこそ山田征弥は成長を遂げたと思います。
 また、宮下聖矢と梶原旅人も小さい子の面倒をよく見てくれました。本当に助かりました。いつも小さい頃の手のかかった二人を思い出しますが、いつの間にかしっかりとお兄ちゃんしています。

■練習のレベルアップをしましょう■
 士衛塾山梨では、各練習をレベル分けしています。
 甲府などの「支部」と本部の通常の練習(特別クラス以外)は、主に初心・初級・中級クラスの練習内容です。もちろん上級の参加もできます。しかし、この練習だけでは限界があります。空手を趣味で楽しくやりたい方はこの練習で十分ですが、紫帯以上を目指す方は、それ以上の特別クラスも並行して参加してください。上述しましたが可動域の範囲で行っていても成長に限界があります。上を目指せるよう、様々なクラスを併設しています。下記をご参照ください。
 士衛塾山梨では、通常の練習以外に、それを補う「フリークラス」、「上級・選手クラス」「型習得コース」「甲斐疾風」を設けています。それぞれの目的に合わせて本部登録者は自由にご参加ください。全ての練習で初心者から参加可能です。
 「一般部・シニア フリークラス(月20:30-21:30、水21:00-22:00)」一般部・シニア向けに各自個別ないし集団で練習を行います。仕事で遅い方もご利用できます。ジュニアでも参加できます。私はここでは普段の練習で行わないサンドバッグや部位鍛錬を行っています。
 「上級・選手クラス(火・金19:30-21:30、不定期土曜13:30-15:30)」基本や型、移動組手等すべてにおいて士衛塾山梨最高峰の練習を行います。最もおすすめのクラスです。現状のステップアップのためにもぜひご利用ください。審査会の前や、試合の前だけにスポットで参加することも構いません。紫帯からは必須となります。合宿を乗り越える体力気力があれば十分参加できます。厳しさ的には、①火曜が一番厳しく、②金曜、③土曜の順で優しく(笑)なります。
 「型習得コース(水18:00-19:00、土15:30-17:00)」は、通常の練習では行わない型の練習を行います。紫帯からは必須となります。また型大会で全日本大会や世界大会を目指す方のために、様々な型を行います。
 ◆昇級にこだわることなく、健康維持等で続けたい方は、通常の支部や本部練習で十分です。
 ◆黒帯を目指したい方は、通常の支部や本部練習に加え、上級選手クラス、型習得コースが必要です。
 ◆全日本チャンピオン、世界大会出場を狙う方は、甲斐疾風練習が必要です。特に甲斐疾風クラスは組手に特化して選手クラスでもできないものを補っています。
 ぜひ各指導員にご相談ください。カッコいい黒帯を目指そう!

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伊藤龍吾

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伊藤龍吾(新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部)

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