~士衛塾空手を通して、伝えたいこと 1 ~

伊藤龍吾

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テーマ:伝えたいこと

~士衛塾空手を通して、伝えたいこと~

士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを過去のニュースより転載します。

2017年10月 士衛塾山梨ニュースより

 急きょ行った、カイセドセミナーへご参加ありがとうございました。
 皆様の参加費に+αして、日本円で5万円を講師料として渡すことができました。その他にもさらに+++αを渡しました。ご協力、誠にありがとうございます。
 彼の住むコロンビア・サンディアゴ・カリでは、平均月収が125米ドル位だそうです。日本円にして1万4千円程、話しを盛っているとしても、平均月収は2万~3万程度ですかね。つまり、平均月収の2~4ヶ月分は渡せたはずです。
 もちろん山梨にいる間のホテル代や食費、交通費等について彼らは一切負担していません。彼らの経済状況を聞けば、頂くわけにはいきません。
 日本に来る渡航費も18万~20万円。年収分ほどかけて日本にやってきました。私たちの負担感と彼らの負担感とでは雲泥の差があります。
 では、なぜ、そこまでして日本に来たのか・・・本来ならば7月のI.N.CUPに来たかったのですが、都合がつかず、今になりました。昨年私たちがコロンビアに行った恩返しかもしれません。総裁が最後に行った海外がコロンビアです。癌が骨転移している中で、肋骨の痛みを耐えながら行った教えた地です。彼は、士衛塾の空手を南米に広げたいそうです。
 一緒に来たルアーノは、毎日殺人や強盗・暴行が絶えないスラム街の出身だそうです。それを救い上げ、道場での指導はもちろん、今はグラフィックデザイナーとして素晴らしい作品を作っています。ルアーノの渡航費をカイセドは負担しています。カイセドは私に言いました「私はルアーノに投資をする」と・・・。ならば私も「カイセドに投資をします」、彼の男気に心を打たれ、彼の士衛塾への想いとコロンビア支部の未来を見てみたいです。
 負担したお金と引き換えに、お金では買えない、たくさんの素晴らしいものを受け取った気がします。これは私の人生の大きな糧となるはずです。
 
 さて、話は変わって、私たちが習っている「空手=武道」となんだろうか?と考えた時、「人生のすべての要素が詰まっている」と思っています。最初は空手の「楽しさ」を覚え、上を目指そうとすると壁にぶつかったりして「難しさ」を学び、試合では勝負の「厳しさ」を味わいます。これらを繰り返し繰り返し行う事により、人生を豊かに過ごすことができるための基礎的な力が備わっていくものだと思います。すぐに「投げ出さない」「あきらめない」「言い訳をしない」。何かを始めることは誰にだって出来るけれども、本当に大切なのは、それを「継続し続けること」です。努力が報われないのは、努力をしていないか、途中で投げ出したかです。
 士衛塾の「塾」は、学び集う場所と言う意味です。昔の「寺小屋」みたいなものです。学校や学習塾や部活動では教えない、厳しい世の中を生きていくための基礎的な力を養い育んでいく場が、士衛塾です。
 それが亡くなった木村越山総裁が目指した「単なる町の空手道場では終わらせない」士衛塾なのです。私たちは、人生をかけて、この課題に取り組んでいく所存です。どうか、皆様のご協力をお願い申し上げます。

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伊藤龍吾
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伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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