マイベストプロ山梨
伊藤龍吾

「日本人の心」を追求する空手指導のプロ

伊藤龍吾(いとうりょうご) / 格闘家

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

コラム

~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 46 ~

2021年5月18日

テーマ:伝えたいこと

コラムカテゴリ:スクール・習い事



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します。

2021年 6月号 士衛塾山梨ニュースより

■ 大型自動二輪免許取得しました ■
 コロナ禍の中で、大会が開催されず、以前はほぼ毎週のように行っていた遠征試合が開催されなくなったため、暇を持て余していた昨年、多分に漏れず私もリターンライダーになろうと思いました。
 一年後に大型自動二輪免許取得を目標に持ち、まずは十年以上乗っていなかったバイクの間隔を取り戻せねばと、練習がてら250CCのバイクを購入。意外とMTの感覚も覚えているものだと関心しました。
 本来、十分に慣れたところで秋に教習所に通おうと思っていましたが、半年間前倒しにして、この春に取得しました。理由は二つ。金丸優奈が普通車の免許取得のために教習所に通っていたこと(教習の進捗状況などを話題にしていました)に触発されたことと、秋まで延ばす理由がなかったことです。
 職場近くの山梨交通自動車学校に早速入校、4/1日(木)に入校の手続き、4/4(日)適性検査、教習は12時間です。4/5(月)、6(火)、7(水)、8(木)、13(火)、14(水)に毎回2時間教習を受け、15(木)に卒業検定、同日免許センターに行き、晴れて取得となりました。
 二十代に取った中型自動二輪の教習と明らかに違ったのは、体の衰えでした。特に「一本橋」。幅30センチ、長さ15メートルの直線を落下しないように渡るもの。中型は7秒以上、大型は10秒以上かけて渡るものです。中型を取得した時は、苦労した記憶がありませんでしたが、今回は苦労しました。バランスが取れずに落下の連続。ここまで能力が落ちるかと愕然。
 しかし、教官のアドバイスで一変し、できるようになりました。その極意はというと、教官が剣道をやっている先生で、武道的に教えていただきました。そうしたら「納得」。丹田に重心を落とし込む。足を内側にする。空手ですべて行っている重要なことです。生徒にも教えています。しかし、自分がその考えに至らなかったことを猛省しました。「バランスをとる」ということは共通するものだと、つくづく思いました。「立ち方」「丹田」とても重要です。
 ひとつアドバイスです。二輪免許に限らず、何かに挑戦しようとして迷っている方。「そう思っている時」がチャンスです。始めるべきです。私の免許の場合は、日に日に身体が衰えていき、取得しても乗れる時間が日に日に減っていきます。迷ったり、待っていて状況が整うという保証はどこにもありません。困難でも立ち向かい、挑戦してみることが大事です。やれない(できない)理由を探して自分自身を納得させるよりも、困難な状況だけれども、やる(できる)ためにどうするかを探す方が良いです。

■ 続ける努力を ■
 何かを新しく始めることは、とても勇気がいります。しかし、これはひとつの事に対して一度きりです。大変なのは続けていくことです。続けるにつれ、気持ちの浮き沈みや、様々な困難が襲ってきます。空手でも同じで、入塾するときは勇気が必要です。しかし、続けていくためには努力が必要です。続ければ続くほど、努力は必要となります。お子さんに身に着けてもらいたいのは、そこではないでしょうか。すぐに逃げ出すのではなく、立ち向かっていく「努力」ができる人。
 一つのことが長くできること。それは、浅く色々やった「こと」がある人よりも素晴らしく貴重なことです。

■ 士衛塾山梨 ■
 師匠の言葉がいつも私の中にあります。
 「士衛塾は、単なる町道場ではなく、空手の技術はもちろん、武道を教え、社会を教え、ルールを教えるところです」。
 私たちは、ボランティアではなく、指導のプロとして自覚を持ち、他の道場にはない素晴らしい技術と、あくなき探求心で、たくさんのことを門下生に教えることができます。私の引き出しには、上級者でさえ、まだまだ教えていないことがたくさんあります。
 士衛塾の教えは浅くありません。とても深いです。教えてもらえる域に達するよう、頑張ってみてください!

この記事を書いたプロ

伊藤龍吾

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伊藤龍吾(新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部)

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