新・ブランディングのチカラ 第6回「小さなお店でもできる、ブランディングの一歩目」
ロゴを新しくした。ホームページも作り直した。SNSも毎日更新している。
なのに、何も変わらない。
そんなご相談、実はすごく多い。
お金も時間もかけたのに、変わらない理由
正直にお伝えする。見た目を整えただけでは、何も変わらない。
ロゴも、ホームページも、SNSも、全部「入れ物」でしかない。中身が同じなら、入れ物をどれだけ綺麗にしても、中にあるものは変わらない。
これが、失敗するブランディングに、ほぼ共通している構造だ。
パターン(1):誰のための言葉か、分からなくなる
「幅広い世代に」「どなたにも」。よく聞く言葉だ。お気持ちはよく分かる。けれど、これが一番危ない。
全員に向けた言葉は、結局、誰にも刺さらない。一人の顔を思い浮かべて書いた言葉だけが、他の誰かの心にも届く。不思議だが、本当にそうなのだ。
パターン(2):やりたいことが、多すぎる
「これもやりたい」「あれも伝えたい」。情熱があるほど、詰め込みたくなる。
けれど、情報は多いほど、記憶に残らない。一つに絞る勇気がないブランドは、結局、何屋さんか分からないまま終わってしまう。
パターン(3):見た目を変えて、満足してしまう
一番多いのが、これだ。ロゴを変えた。それだけで安心してしまう。
けれど、見た目は入り口でしかない。入り口の先に、ちゃんと続く物語がなければ、お客さまはすぐに離れていく。綺麗な入り口ほど、中身とのギャップにがっかりされやすい。
共通しているのは、たった一つ
ここまで3つ挙げたが、根っこは全部同じだ。
自分の物語を、自分でちゃんと分かっていない。
これに尽きる。誰のために、何を、なぜやっているのか。ここが曖昧なまま、見た目だけ整えても、何も変わらない。逆に言えば、ここさえはっきりすれば、ロゴも、言葉も、おのずと決まっていく。
失敗するブランディングは、順番を間違えている。見た目から入って、中身を後回しにする。うまくいくブランディングは、順番が逆。中身が先、見た目は後だ。
もし今、「何かやったはずなのに、変わらない」と感じているなら。一度、見た目の話を全部忘れて、ご自身の物語に戻ってみてほしい。
その物語、一緒に見つけましょう。
次回は、このシリーズの締めくくり。10年後も愛されるブランドの条件について、お話ししたい。



