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デザインの力でお客さまの「ビジョン」を実現化。中小企業やお店、個人事業主を応援

デザインで思いをかなえ、ビジネスを発展させるプロ

渡邊リシア

STUDIO16 のデザイナー、渡辺リシアさん
渡辺さんがデザインを手掛けた作品

#chapter1

クライアントの「想い」を視覚化し、感動を与えるデザインに。流れや仕組み、システムも提案

 「デザインとは、『おしゃれ』『かっこいい』だけではありません。美しさや使いやすさといった目的を明確にし、実現のために創意工夫をすることが大切です。装飾や造形は大事な要素ですがそれだけにとどまらず、企画や設計、構想、立案などでも意味を持ち、『こうなったらいいな』という内なる声をかなえる力があります」と話すのは、STUDIO16(スタジオジュウロク)のデザイナー・渡邊リシアさん。ウェブサイトをはじめ、ポスターなどの印刷物、名刺、ロゴ、プロダクトなど、さまざまなデザインを手掛けています。

 「お客さまのビジネスにかける想いや情熱は美しく、その美しさにはエネルギーがある」と考える渡邊さんのデザインは、センスの良さに加え、その「想い」がしっかりとビジュアル化されているのが特徴。クライアントの心の声や想いを丁寧に引き出し、その美しさをビジュアルで表現することで、他にはないオンリーワンの価値が生まれます。

 それは「モノ」に命を吹き込むようなこと。魂が宿ったものには独創的なエネルギーがあり、見た目の良さにとどまらず、人々に感動を与えて動かす力があると語ります。併せて、どう活用すれば効果的か、流れや仕組み、システムも企画・立案。それもまた「流れをデザインする」ことだからです。

 「『売り上げを伸ばしたい』『ブランド力を上げたい』『有名になりたい』等で悩んでいる皆さまに、 デザインの力を活用していただき、ビジネスにもっと取り入れてほしいと思っています。例えば、ホームページや名刺、チラシなどには、工夫できることがたくさんあります。『こうなったらいいな』というお客さまの内なる声の実現を目指し、デザイナーとしてさまざまなアイデアを提案することで、一緒にビジネスを発展させていきましょう」

#chapter2

ウェブや広告、建築、プロダクトなど、幅広くデザインを学び、実績を積んで独立

 渡邊さんは、ジュエリーデザインの仕事に従事する父親のもと、幼少期からアートや音楽に囲まれて過ごしました。東京の美大へ進学し、その後はデザインを一通り学びたいと、ウェブや広告、建築、プロダクトなどの業務で実力を養いました。

 2016年のリオデジャネイロオリンピックの時には、卓球関連のブランドを立ち上げ、オリンピックの公式台をはじめ、ウエアやグッズなど、世界規模の企画にチーフデザイナーとして関わりました。当時のウエアは、黒・赤・青の3色展開が主流でしたが、12色という大胆なアイデアを発案。周りから反対されながらも、感性豊かな若い選手たちに「色が選べる!」と支持を得たそう。「中学生がわざわざ電話で問い合わせてくれたこともあって、とてもうれしかった」と振り返ります。渡邊さんがデザインしたウエアやグッズは、若手の有名選手も愛用し、映画でも使用されました。

 デザインの仕事を通して多くの人と出会い、プロモーションでは「売れるもの」「売れないもの」「売りたいもの」の違いを多数目にするうちに、「デザインはきれいに整えるだけでなく、お客さまのメッセージをユーザーに届け、結果を出していくもの」と実感。デザイナーとして実績を積んだ渡邊さんは、クライアントのビジョンや想いをもっと大切にしたいと2018年2月に独立開業しました。

 「お客さまを応援し、お客さまが幸せになることが、私にとって最高の幸せ」と話す渡邊さんのもとには、口コミで仕事が舞い込んでいるそうです。

山梨と東京の2カ所を拠点に活躍

#chapter3

デザイナー視点で、まちづくりに協力。ショップを開店し、ものづくりに携わる人々と共に新しい挑戦も!

 渡邊さんは2020年12月に事業拡大のために山梨県の清里へ事務所を移転し、現在、山梨と東京(青山)の2カ所を拠点に活動しています。標高約1200mにある清里高原は、八ヶ岳連邦を望む静かな環境。集中力が高まる上、自然の造形美からインスピレーションを得られ、ますます充実した日々を送っているそうです。

 清里にはユニークで刺激的なメンバーが多く、「少しずつですが一緒にまちづくりにも関わるようになりました」と笑顔を見せます。まちづくりの活動では、人と人を結ぶコミュニティーや地域活性化を促す仕組みなど、新しい循環システムをデザイン(企画・立案等)していきたいと言います。

 さらに、2021年3月には「STUDIO16」に併設して、ショップ「88 peaks(エイトピークス)」 をオープン。渡邊さんの父親による作品のほかに、全国から、デザインで関わった全国のメーカーの商品を展示して、その存在を感度の高い皆さんに広めたいと考えています。

 「柔軟な発想力と高い技術力を備えた中小企業や個人はたくさんあります。独創性にあふれた商品は見ているだけでも楽しいですし、お客さまも喜んでくださいます。ショップを縁に、異なるジャンルの方々が出会い、相乗効果で面白いものが新たに生まれることにも期待しています。ビジネスでどんどん飛躍していきたい方々や、ものづくりに関わる皆さまが活躍できるように、デザイナーとして応援していきたいです」 

(取材年月:2021年2月)

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専門家プロフィール

渡邊リシア

デザインで思いをかなえ、ビジネスを発展させるプロ

渡邊リシアプロ

デザイナー

STUDIO16 

漠然としたビジネスプランをセンス良くビジュアル化。実現に向けての流れや仕組みも提案し、ビジネスの発展に貢献する。手掛けるデザインは幅広く、名刺から総合プロデュースまで担う。

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