ダイヤモンドの地金の種類は何種類ある?

小野修介

小野修介

テーマ:ダイヤモンドの基礎知識

地金の種類をご紹介

ダイヤモンドジュエリーを購入する際、地金の部分も気になる部分かと思います。

地金とはダイヤモンドジュエリーの土台部分です。ダイヤモンドなどの宝石を支えるパーツであるだけでなく、ジュエリーの印象を左右する重要な部分です。

ダイヤモンドの地金には、いくつか種類がありますのでご紹介します。

【1:ゴールド(金)】
ダイヤモンドに限らず、地金として人気があります。ゴールドは高価格の地金として知られており、高級志向の方に好まれています。資産としての価値がある地金です。

【2:プラチナ(白金)】
ゴールドと同じく、人気なのがプラチナです。以前は金より高い時代が長く続きましたが、現在では1g当たりの価格はゴールドより低価格となっております。ゴールド同様、資産価値はあります。  

【3:シルバー(銀)】
シルバーは、ゴールドやプラチナと比べるとカジュアルな地金です。シルバーを使ったジュエリーはお手頃価格のため、若い方向けのショップでも取り扱いが豊富です。

【4:サージカルステンレス】
ステンレスはこれまでにご紹介した3種類の地金とは異なります。ゴールドやシルバーよりも硬質で、キズやサビに強い地金です。手頃な価格で販売されており、気軽に購入することができます。

【5:他の地金】
胴、チタン、タングステンなど、色んな地金が多々あり、合金も開発されております。

地金に使われる素材の特徴について

ここまで地金の種類をご紹介しました。ここからは各地金の特徴について、ご説明します。

【1:ゴールド(金)】
ゴールドは柔らかい素材のため、加工がしやすいのが特徴です。しかし、柔らかい素材であるため、壊れやすいという側面もあります。
そのため加工を行う際は、さまざまな金属を混ぜ合わせ、地金としての強度を上げています。また混ぜ合わせる金属の分量により、さまざまなカラーバリエーションを作り出すことができます。

・イエローゴールド:銀と銅を同じ分量混ぜ合わせる
・ピンクゴールド:銀と銅を混ぜ合わせるものの、銅の分量のほうが多い
・ホワイトゴールド:銀とパラジウムを混ぜ合わせる  
・グリーンゴールド:銀と銅を混ぜ合わせるものの、銀の分量のほうが多い
・レッドゴールド:銀と銅を混ぜ合わせるものの、やや銅の分量のほうが多い

ホワイトゴールドは一見すると、プラチナと同じような色味をしています。プラチナとホワイトゴールドでは輝き方が異なるのがポイントで、ホワイトゴールドのほうが柔らかい光を放ちます。ロジウムメッキを施す場合もあります。 

【2:プラチナ(白金)】
プラチナはゴールドと同じく、柔らかい素材のため加工しやすい金属です。希少性が高いこと、そして加工技術が求められることから高額になる傾向があります。

プラチナは白金と呼ばれるように白い光沢が特徴で、シャープな輝きを放ちクールな印象を与えます。ダイヤモンドのように透明感のある宝石と非常に相性が良い地金だと言えます。

プラチナも純度によりいくつかの種類があります。結婚指輪など耐久性を求める場合は、pt850以上のものが理想で、日本では主にpt900が使用されています。銀やパラジウム等などの合金です。  

【3:シルバー(銀)】
先にも述べましたように、シルバーはゴールドやプラチナと比べると、カジュアルな地金です。
白く光る光沢が特徴的で、加工しやすい性質を持っています。しかし変色しやすいため、専用クロスで磨くなど、こまめなお手入れが必要です。

【4:サージカルステンレス】
医療用のメスやハサミなどに用いられるなど、アレルギーを引き起こす心配が少ない素材です。プラチナと似た輝き方をするため、上品な印象を与えます。

【5:他の地金】
近年、色んな合金が開発されておりますが、サイズ直しなどのメンテナンスができない場合もありますので、お求めの際は、必ずご確認頂きたいです。

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小野修介
専門家

小野修介(ジュエリーデザイナー)

宝石専門店 小野指環店

何十万個以上のバーチャル在庫を有し、完全オーダー制という独自の販売システム「オノスペシャル」を開発。リーズナブルでオリジナルなジュエリーを販売している。宝飾に関するあらゆることに相談に乗ってくれる。

小野修介プロは山形新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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