ダイヤモンドのカラーとは?

小野修介

小野修介

テーマ:ダイヤモンドの基礎知識

ダイヤモンドのカラーグレードについて

ダイヤモンドの価格・価値を決める基準は、いくつか存在します。その中でも非常に重要な要素として知られているのが、Color(カラー)です。

このColor(カラー)基準は、世界的に有名な鑑定書発行機関として知られるGIA(米国宝石学会)にて定められています。宝石鑑定士は、この基準を元に作られた基準石・マスターストーンなどを使用し、ダイヤモンドのColor(カラー)評価を行っています。

具体的には、以下のようなColor(カラー)グレードが定められています。
・D~F(Colorless):無色
・G~J(Near Colorless):ほぼ無色
・K~M(Faint):わずかに黄色味を帯びたもの
・N~R(Very Light):非常に薄い黄色
・S~Z(Light):薄い黄色

大まかに分けると上記のように5つの段階に分かれており、最高品質のダイヤモンドはD(完全無色)で、最もグレードが低いのがZ(薄い黄色を帯びたもの)になりますが、実際はさらに細かく分かれており、23段階にもなります。

このようにColor(カラー)グレードは、見た目の美しさだけではなく、ダイヤモンドの品質にも大きく影響します。鑑定書の付いているダイヤモンドであれば、Color(カラー)グレードも記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

照明で変わるダイヤモンド

完璧なダイヤモンドは、水のように無色で色相がありません。それゆえ、上でご紹介したように無色に限りなく近くなるほど価値が上がりますが、単に色を見るだけでなく、透明度も重要な要素となります。

無色透明のものは、光の透過(光が通り抜けること)に優れていて、虹のように多彩な輝きを放つことから、価値が高くなるのです。

そして、ダイヤモンドのColor(カラー)グレードは、宝石鑑定士でも見分けるのが難しいと言われているほど、ごくわずかな差です。しかしこのわずかな差により、ダイヤモンドの価格や価値が大きく異なるのです。

なお、黄色味が強いダイヤモンドは評価としては低いですが、カラーダイヤとして評価されることもあります。例えばイエローダイヤモンドです。そのほかにもブラウン、ブルー、ピンク、ホワイトなどがあり、希少価値の高いものもあります。

ダイヤモンドは輝きだけでなく、色についてもさまざまな表情をもっている魅力的な石と言えるでしょう。

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小野修介
専門家

小野修介(ジュエリーデザイナー)

宝石専門店 小野指環店

何十万個以上のバーチャル在庫を有し、完全オーダー制という独自の販売システム「オノスペシャル」を開発。リーズナブルでオリジナルなジュエリーを販売している。宝飾に関するあらゆることに相談に乗ってくれる。

小野修介プロは山形新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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