12月のご報告
近年、地球温暖化の影響で、日本各地で豪雨や洪水などの水害が多発しています。一級河川の氾濫や内水氾濫による浸水被害は、年々深刻さを増しています。大切な命と財産を守るためには、水害に負けない家づくりが不可欠です。
立地と構造で 水害リスクを最小化
水害リスクを抑えるには、立地の選定が最も重要なポイントとなります。洪水の危険性が低い高台や内陸部に家を建てることが理想です。人工的に埋め立てられた土地は地盤が緩く、一般的に水害に対して弱くなる傾向にあります。特に田んぼだった場所を埋め立てた土地は、周囲よりやや低い場所に作られていることが多いため、注意が必要です。埋立地かどうかは見た目ではわかりづらいので、「今昔マップ on the web」などを利用し、その土地の過去の状態を確認するのがよいでしょう。また、敷地の高さが周辺より低い場所も危険です。水害が起きた際に敷地内に水が流れ込みやすくなるためです。地図情報で海抜や標高を事前に確認し、周囲より低くない立地を選ぶことが賢明です。丘陵地でも中腹に建てられた家は切り盛り土の影響で土砂災害のリスクがあり、注意が必要となります。
次に、基礎や床の高さを十分に確保することが欠かせません。浸水が予想される高さをしっかりと把握し、その高さより十分に高い基礎や床を設計します。これにより、万が一の浸水時においても、住宅内への水の侵入を最小限に抑えられるのです。さらに、外壁、内壁、床材には、耐水性や耐久性に優れた建材を使用するのがベストです。万一浸水した場合でも、乾燥後は強度が維持され、補修が容易になります。住宅の長期的な寿命を保つことができるでしょう。
水害発生前後のしっかりした 備えとメンテナンスが重要
水害に強い家を建てた後も、適切なメンテナンスと事前の備えが欠かせません。まず、建物の基礎や外壁、排水設備などを定期的に点検し、経年劣化や損傷がないかチェックし、必要に応じて補修を行うことで、水害に対する強度を維持できます。
そして、万が一の浸水被害に備え、適切な水害保険への加入が重要なポイントの一つです。浸水被害は家財の損失のみならず、補修費用も甚大な被害につながりかねません。保険に加入しておけば、被害時の経済的負担を軽減できます。
このように、水害に負けない家づくりには、立地選定、構造上の対策、事前の備え、そしてアフターメンテナンスまで、さまざまな側面からの取り組みが不可欠です。その点で、高い耐水性があるFPパネルを使用した“FPの家”は最適な選択肢と言えます。台風による床上浸水の被害にあった“FPの家”が3日程度で概ね復旧したという報告事例もあり、安全性が大きく評価されています。
近年の水害リスクの高まりを考えると、豪雨や洪水の脅威から大切な家族と財産を守るには、“FPの家”のようなしっかりとした対策が欠かせません。