台風・水害に強い家づくり
注文住宅は、自分の好みやライフスタイルに合わせて細部までこだわることができる魅力的な住宅ですが、その反面、こだわりすぎて予算をオーバーしてしまうことも。そこで今回は、注文住宅のコストダウンのコツについてまとめてみました。
注文住宅の設計時に 気を付けたいポイント
予算が膨らんでしまった場合、まずは、総二階にするなど、建物の形状をシンプルにすることを考えてみましょう。形状を複雑にすれば、その分、工数が長くなりコストも上がります。また、間取りも同様で、複雑すれば構造的に無駄な部分が多くなり、建築費が高くなります。シンプルな間取りは、無駄なスペースを省き、大きくコストダウンにつながります。
次に、延べ床面積を減らすこと。広い家は快適ですが、必要以上に広くすると、建築費だけでなく、光熱費や税金も高くなります。ライフスタイルに合わせて部屋数や広さを見直し、無駄な部屋や廊下を作らないようにしましょう。
キッチンやバスルーム、トイレなど、水道や排水が必要な水回りを集中させることも重要です。水回りを集中させれば、配管の長さや数を減らすことができ、工事費やメンテナンス費を抑えることができます。また、水回りの近くにある部屋は湿気や臭いの影響を受けやすいので、水回りを集中させることで快適性も向上します。
屋根の形をシンプルにすることもコストダウンにつながります。屋根の形が複雑になると、屋根材や構造材の量が増えて建築費が高くなります。屋根の形をシンプルにすることで、コストダウンだけでなく、メンテナンス性や耐久性も高めることができます。
収納スペースもコストの見直しポイントとして考慮しましょう。当然、収納スペースは必要ですが、あまり多く作ると建築費や床面積が増えてしまいます。壁や階段下などのスペースを有効活用できる場所に収納を設けることもコストダウンになります。
その他にも、コストが高くなる和室は採用しないことや、窓のサイズや数を見直すこともコストダウンのポイントになります。和室は畳や襖など特殊な素材や工法が必要で、どうしてもコストが高くなってしまいます。窓は光や風を取り入れることで快適性を高めますが、窓のサイズや数が多くなると、建築費や断熱性に影響します。
絶対やってはいけない コストダウンの注意点
コストダウンの注意点として絶対やってはいけないのが、コストにこだわりすぎて住宅の性能を落とすことです。断熱性や気密性、耐震性などの住宅の快適性や安全性に関わる住宅の基本機能の性能を落とすと、光熱費や修繕費が高くなったり、災害時に被害が大きくなったりする可能性が高まります。住宅の性能は、長期的に見てコストパフォーマンスの高い投資です。コストダウンは大切ですが、住宅の性能を犠牲にしないようにすることはさらに大切です。