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コラム

注文住宅の予算オーバー対処法

2022年5月1日

テーマ:家づくり

コラムカテゴリ:住宅・建物

注文住宅は自由度が高く、選択肢が豊富なのが大きな魅力。
反面、さまざまな希望を叶えたいあまりに当初予算をオーバーしてしまうことも。
そこで今回は、注文住宅の建築費コストカットの考え方について一緒に考えてみましょう。

“理想の住宅”のなかでの 優先順位を決める

注文住宅で新築するのなら、建物の構造や性能、設備機器など、いろいろとこだわりたいところですが、全てに高品質・高性能を求めると、どうしても予算と見合わない結果となってしまいます。そのため、計画時で予算配分を考え、バランスを調整することが必要になります。

予算配分を考えるとき、基本となるのが、あなたが考える“理想の住宅”のなかでの優先順位です。まずは、ご自身が考える優先順位をリストアップして仕分けることで全体的な整理を行ってみましょう。その際、立地や土地面積などの物理的な制約がある場合をのぞき、優先順位の低いものもできる限り採用したいと考えるのはわかりますが、ここは思い切って優先順位の低いものは採用せずに優先順位の高いものだけで構成するという考え方もあります。

たとえばバスルームをフルオーダーにする、もしくは既製品を採用するといった住宅設備に関することは後からでも変更がしやすいので、多少判断が遅くなっても問題ありません。それよりも、間取りや部屋の広さ、部屋数などの建物の構造に関わる部分は後から変更することが難しいため、計画の早い段階から慎重に検討することが大切です。

ここで、建物の構造におけるコストダウンとして効果的な例をいくつか紹介します。

【総二階建て】

1階と2階がほぼ同じ面積やつくりをした住宅。基礎や屋根の工事が最小限で済むためコストを抑えることができる。

【延床面積を抑える】

廊下や階段などの延床面積に含まれる部分や部屋の広さや数を抑えることで、建築資材や工数を削減することができる。

【建物の形をシンプルにする】

建物の外壁を凹凸が少ないシンプルな形にすることで、建築資材や工数を削減してコストダウンを図ることができる。

【屋根の形をシンプルにする】

寄棟屋根のような複雑な形状ではなく、切妻屋根や片流れ屋根のようなシンプルな形状にしてコストダウンを図る。


家としての基本性能部分は コストカットしない

家づくりではコストダウンも大切ですが、いっぽうで、コストカットをしてはいけない部分もいくつかあります。それは、住まう人とその財産を守るという最も大切な部分です。見た目やデザインが良くても耐震・耐火性能が低ければ、安全に暮らせない貧弱な家になってしまいます。

私たちが作る「FPの家」は、家としての基本性能を第一に考え、地震に強く極めて経年劣化がしにくい「FPパネル」で住まいの安全性と快適性を兼ね備えることを可能にした高性能住宅。あなたの想う理想の住まいをぜひ「FPの家」で実現しませんか。

この記事を書いたプロ

山下輝雄

無添加住宅・健康素材の家づくりのプロ

山下輝雄(株式会社山下ホーム)

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