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建築業者が勧める資金計画の闇

廣瀬貴志

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テーマ:家づくり相談



住宅相談をしていて多いのが、お金の計画に関する事。

住宅購入を検討する時は、お金の計画を行なって、生涯の安心を確かめた上で購入することを勧めています。

特にお金のプロであるファイナンシャルプランナーさんに、お金の計画を立ててもらうことが良いのですが、最近は住宅会社さんでもお金の計画を勧められるようです。

しかしながら、そのお金の計画には住宅業界の闇があったりします。

◆生涯のお金の計画とは?◆

住宅の費用は高額です。

一生で一番高い買い物だとも言われ、誰もが慎重になる事だと思いますよね。

だからこそ購入の際にどれだけの支払いになるのか、その支払いは自分達にとって適正な金額なのかの不安になるのは当然です。

もし適正な金額ではなかった場合は、住宅ローンの支払いが苦しくて、せっかく購入した住宅での生活が楽しくなかったり、子供の教育資金や、将来の老後への蓄えができなかったりします。

最悪な場合は、住宅ローンの破綻を起こす人さえもいたりします。

だからこそ、お金の計画の重要性は高いと考えて、お金のプロでもあるファイナンシャルプランナーさんに依頼することが多いのですが、先ほどの住宅業界の闇とどのように関係してくるのでしょう?

◆住宅業界とお金の計画◆

簡単に結論を言うと、住宅の営業マンが、ファイナンシャルプランナーさんを契約の道具として利用しているケースが最近多く見られるのです。

購入者は高額な買い物をすることに不安を感じられ、悩まれます。

住宅の営業マンの目的は“契約”なので、その不安を解消するためにプロに依頼したお金の計画を行い、提示している見積もりの金額が購入者にとって、適正な金額なのかを確かめてもらい、安心してもらうことで契約を結びます。

それの何が問題なの?と感じられる方は要注意!

お金のプロであるファイナンシャルプランナーが誰の味方であるかが重要なのです。

上記のケースで多く見られるのは、ファイナンシャルプランナーと住宅営業マンがタッグを組んでいるケースなのです。

◆営業マンの味方であるファイナンシャルプランナーの害悪◆

もう一度言います、営業マンの目的は“契約”です。

でもそれが仕事でもあるので、悪いわけではありません。

では何が悪いのかと言うと、営業マンが提示している住宅の見積もり価格が、訂正だと見えるようにお金の計画をしてしまうのが問題なのです。

住宅購入は夢が広がり、ついつい予算が大きくなったりする場合が有りますが、自分の身の丈にあった金額であれば問題ないのですが、そうじゃない場合はもう一度検討しなければなりません。

その時の選択肢としてもっと安い住宅会社を検討されてしまうと、”契約”できなくなる可能性があり、営業マンとしては購入者の希望要望を盛り込んだプランが身の丈に合っているもので、購入しても問題ないと思ってもらうことが重要なのです。

そこでファイナンシャルプランナーを紹介して、意図的に数字を操作することで、身の丈に合っていないものを、あたかも問題ないように見せて、購入者を安心させ契約に持ち込みます。

その場合のファイナンシャルプランナーは購入者の味方ではなく、敵のような存在になってしまいますね。

◆中立的なファイナンシャルプランナーへ頼むべき◆

本来お金の計画をするタイミングは、住宅計画を始める一番最初に行うべきなのです。

住宅会社とは何のつながりもない最初に行うことで、ファイナンシャルプランナーさんもしがらみのない状態で、中立的な立場でお金の計画をしてくれます。

そうすることで、住宅購入するための適正な予算を知ることができ、予算オーバーのまま契約することもなくなります。

そして購入後も安心して生活することができ、子供の教育資金、自分たちの老後の資金も残り、購入した住まいで楽しく生活することができるようになります。

住宅を購入する時は、高額な買い物でもあり、購入することがゴールと感じてしまいやすいのですが、あくまでも住宅購入は人生の通過点で、住宅購入することが目的ではないはず。

人生を楽しむための住宅購入が目的であることがほとんどではないでしょうか?

だからこそ、住宅購入のためのお金の計画ではなく、人生を楽しむためのお金の計画をまずやってみてくださいね。

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廣瀬貴志
専門家

廣瀬貴志

住まいづくりの相談窓口「hi-s」(ハイズ)/ヤマイチ株式会社

無料の住まいづくり相談窓口を運営し、家を建てようとする消費者に工務店や不動産業者の選び方などポイントをアドバイス。老舗建材商社の取引ネットワークを生かし、第三者の客観的な視点から的確な情報を伝える。

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