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廣瀬貴志

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廣瀬貴志(ひろせたかし)

住まいづくりの相談窓口「hi-s」(ハイズ)/ヤマイチ株式会社

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子育てと間取りについて

2021年2月12日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:家づくり相談

コラムカテゴリ:住宅・建物




子育て世代のご家族で、家づくりを考えられる方はとても多いですよね。

家の間取りを考えるにあたって、‟子育て”を意識するのも当然だと思います。

多くの住宅メーカーや建築会社さんでも‟子育て”を意識した家づくりの提案をされていますが、いざ自分が家を建てようと思うと迷いますよね。

今回のコラムで‟子育て”を意識した間取りについて考えてみましょう。


子育てをテーマにした提案が多くなってきたのは4~5年くらい前から見られるようになりました。

それまでは‟ママの家事が楽になる”が一つの大きなテーマとして商品づくりがなされてきましたが、なかなか差別化できなくなり、次のテーマとして‟子育て”が出てきたのです。

その途中として、子供にやさしい家づくり‟キッズデザイン”なども注目されてきましたよね。

あるデータでは、「家庭の支出の中で子供の‟教育”に関しての支出が年々増えてきている。」という結果が見られることもあり、‟子育て”や‟教育”をキーワードとした家も商品価値として高いということで、多くの会社が子育てをテーマとして打ち出しているのが本音かも。

でも各社でいろんな提案があるので、迷ってしまいますので、少しテーマ別に整理してみましょう。

◆遊び系提案◆

子供の感性や運動能力の向上のために、遊び系の提案があったりします。

体を動かす提案で多いのがボルダリングやのぼり棒、縄をよく見ます。

感性をのばす提案などは、ホワイトボードや黒板の壁などではないでしょうか?

日常の中に取り入れることで子供が好きな時に、ノビノビと遊ぶことができますよね。

でも逆に言えば見守る必要もあるのではないでしょうか?

落下での怪我の危険性や、範囲外への落書きでのヨゴレなども考えられますよね。

前に一度見たことがあるのですが、階段室の壁にボルダリングを計画した設計士さんがいました。

階段は上り下りするだけでも、家庭内事故の発生が多い場所なので、その壁をのぼるという行為がいかに危険か・・・

命を懸けてのボルダリングは住宅に必要ありませんよね。

遊び系を検討するときは、怪我や破損、汚れなどを考慮しながら、本当に使うのかを考えて採用しましょう。

◆習慣づけの提案◆

最近では良い習慣が勉強や片付けの習慣にもつながるという考え方が一般的になってきていて、帰宅時の手洗いやうがい、そして子供が自主的に片付けや準備ができる環境づくりなどが提案の中に盛り込まれています。

子供が良い習慣を身に着け、自分で片付けや準備を自主的にやってくれたら、親としても嬉しく理想的ですよね。

そこで考えるポイントとしては、子育ての期間の習慣づけの提案は1階に集中するということです。

敷地面積や予算の関係も考慮して取り入れないと、他の1階のスペースが狭くなり使いにくくなったり、のちに使わない収納が増えたりする場合があるので、自分たちに合った範囲で取り入れ、子育ての時期だけではなく、長く使えるような提案を取り入れましょう。

◆勉強関係の提案◆

中学生になるまでは勉強部屋を使わずリビングやダイニングで勉強をすることが多く、子育ての提案にも多く見られます。

勉強をしていてわからないところがあれば、親がサポートしやすくて勉強の環境もより良いものにできますよね。

その時に気を付けなければいけないのが、‟距離間”です。

家事の途中で、子供に呼ばれたときすぐに見てあげられる距離かどうか、見た目の理想と現実が異なる場合が多いです。

また子供が勉強している場所が家事の邪魔にならないかどうかも重要ですね。

子供が集中しているときに、家事と重なり中断してしまうと、また集中するまでのエネルギーが必要になります。

スペースを確保することも重要ですが、距離感を考えなければ、あまり意味のない勉強スペースにならないこともありますのでご注意ください。

また新型コロナの影響でテレワークをされる方も増えてきて、家庭内での仕事とプライベートの両立も重要です。

例えば家族それぞれの1日の行動を、時間軸で書き出してみましょう。

そして今だけではなく、子供が保育園、小学校、中学校、高校と生活のリズムが変わるタイミングの時間軸を予想して書いてみることで、たくさんのことが見えてきますよ。

色んな提案も自分たちにの今とこれらを整理することで、必要な物なのかそうで無い物なのかを判断することができるようになります。

また暮らしの中では家族がいつも元気な時ばかりでは無いですよね。

子供の時はよく体調を崩しますよね。

2階に体調の悪い子供を寝かせて、1階で家事をすることもなかなか出来なかったりします。

そういったことも考えることで、子育てがやりやすいようになります。

子育てには正解はないと思いますが、家の間取りを自分たちに合ったものに工夫することで、時間と心に余裕が生まれるだけでも、子育ての環境は変わってくるのではないでしょうか?

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