Mybestpro Members

廣瀬貴志プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

令和に見られる家族団欒の変化とは?

廣瀬貴志

廣瀬貴志

テーマ:暮らし




最近は新型コロナウィルスの感染者が少なくなってきて、富山県では感染者が出ない日の方が多くなってきました。

今年は初めて体験することばかりのことが多く、私たちの生活スタイルも大きく変わったのではないでしょうか?

自粛期間中にテレワークをしていた人の話も多く聞かれますし、学校が休校になったことで自宅で仕事をせざる負えない人も多かったと聞いています。

働き方や家での過ごし方に大きく影響を及ぼしたことは間違いなく、各家庭の生活スタイルに変化が表れてきています。

しかしながら生活スタイルが変わってきたのは、コロナの影響だけではないようです。

これまで日本の住宅の生活スタイルは変化してきました。

昭和の住宅は二世帯・三世帯同居が多く、茶の間を中心に家族が集まり、家族団欒を楽しんでいました。

家の一番日当たりがいい場所に客間を計画し、茶の間は二の次になっていたのも特徴の一つです。

そう!サザエさんの家やちびまる子ちゃんの家が正に昭和の家の生活スタイルとも言えるのではないでしょうか?




昭和の後期から核家族化が進み、最近はLDKを中心に家族が集まり、家族団欒を楽しむようになりました。

もちろん客間よりもLDKがより日当たりが良い場所に計画されるようになります。

今もこのLDKが中心の家づくりは変わってないのですが、同じように見える生活スタイルが、平成~令和にかけて実は変化してきているんです。

今年は新型コロナウィルスの感染が広まり、テレワークや自粛生活の影響で、多くの方はイロイロ工夫しながら自宅での生活を楽しんでおられたり、逆にテレワークになって自宅で家族との時間が増えたのは良いけど、子供も休校で家にいるので仕事が進まない~!っと嘆いておられる人もおられますよね。

家の中でON-OFFの切り替えができるよう、家づくりでも希望される方が多くなりました。

ちょっと前まではご主人の憧れの書斎は、予算とのバランスを考えた時、真っ先になくなることが多かったのですが、コロナの影響で優先順位がグッと上がってきました。

簡単な仕切りで、書斎のような‟ブース”をつくることができる商品も多く発売されましたね。

そして生活スタイルで大きく変わったのが、家族団欒の在り方です。


今までの住まいはLDKを中心に‟家族が一緒に楽しむ”ことが家族団欒でした。

令和に入っての住まいは‟家族一緒に、それぞれの時間を楽しむ”ことが家族団欒になってきています。

家族がバラバラに過ごすのではなく、同じ空間でそれぞれとつながりながら、自分の‟楽しい時間”を過ごすということです。

そしてそれぞれの‟楽しい時間”に興味を持ったり、お互いにサポートできたりしてコミュニケーションをとり、家族が家で楽しむということを、よりストレスなくできているのだとも言えますね。

これはコロナの影響とは言えず、生活スタイルに変化が出てきたところに、コロナが来てさらに顕著になったのではないでしょうか。

なぜ令和時代の家族団欒ができたのでしょう?

一番の大きな理由は、コンテンツの成長です。

昭和~平成はまさにTVが娯楽の中心になっていました。

家族みんなでTVを見たり、ゲームもTVが中心となり、LDKの中心にはいつもTVがありました。

しかし今はよりたくさんのコンテンツが成長し、TVだけの時代は終わったとも言えるでしょう。

さらにTVよりもYoutubeの方に興味がある子供が増えてきましたね。

ゲームも家族とやるより、通信で友達とコミュニケーションをとりながら、より多くの人とプレイすることができます。

特にコロナ自粛の期間は、ドラマや特番の再放送ばかりでTVに魅力を感じられない中、Youtubeでは多くの有名人が発信していることで、今まで見ていなかった大人も新しいコンテンツとして受け入れる人が増えました。

ジムに行けなくても、オンラインでつながりながら指導を受けることも可能になりました。

家族が‟楽しい時間”を我慢しなくて良くなったことで、家族団欒のスタイルにも変化が出ているんです。

私も昔は見たいテレビ番組があるのに、父親が野球中継を見ていて、自分の‟楽しい時間”を我慢した経験がありますが、今はそんなストレスがなくなりつつあります。


生活スタイルが変わるということは、住宅の間取りにも影響が出てきています。

現にこのコロナ時代で今の間取りでは対応できずに困っている、という相談も多くなってきました。

特にお子様がまだ小さいご家族が今家づくりを進めるにあたって、今までの生活スタイルで家づくりをしていると、数年後には住みづらい間取りになっている可能性がありますね。

家づくりの基本は‟生涯”を考えることなのですが、なかなか難しいという方には、よく‟10年先を考えて家づくりをしましょう”ということがあります。

しかしながら生活スタイルは今変わってきている最中なので、イメージするのは難しいかもしれません。

その時は私たちに相談いただければ、プロのアドバイスを受けながら‟新しい家族団欒”を計画することができますよ。

お気軽にご相談くださいね

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

廣瀬貴志
専門家

廣瀬貴志

住まいづくりの相談窓口「hi-s」(ハイズ)/ヤマイチ株式会社

無料の住まいづくり相談窓口を運営し、家を建てようとする消費者に工務店や不動産業者の選び方などポイントをアドバイス。老舗建材商社の取引ネットワークを生かし、第三者の客観的な視点から的確な情報を伝える。

廣瀬貴志プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

失敗しない不動産・建築業者選びのプロ

廣瀬貴志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼