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『家事ラク』を考えるとシンプルな家になる!?

廣瀬貴志

廣瀬貴志

テーマ:暮らし




家づくりを考え始めると、収納がたくさん欲しい、便利な機能のついた設備が欲しい、広い部屋が欲しい・・・夢が膨らみ、希望や要望も膨らんできます。

富山県の方は共働きの世帯が多いので、、自分たちが今後生活していく空間をよりよいもの、使いやすいものにしたいという気持ちは当然のことですよね。

キッチン周りや浴室周りなどの住宅設備機器も毎年新しい商品が登場し、より便利に進化しています。

そういった商品をショールームで見学すると、あれもこれも欲しくなってしまうのも当然で、予算が許す限り便利で機能的な最新の設備を採用したくなりますが、暮らしやすい家をつくる時にはたくさんの収納や棚、便利な機能の設備、広い部屋がいいとは一概に言えないのです。

そこに住まう家族が本当に必要なもの、空間だけに絞ったシンプルな家こそが暮らしやすい家、居心地のいい家につながるという考え方があります。

今年に入り、コロナウィルスの影響で自粛生活が続き、家の片づけや掃除をした方が多くいると思います。

たくさんの不要なものを整理し、ごみに出したり、フリマアプリに出店したりした方もいるでしょう。

いかに家の中が不要なものであふれているのか、気がつきませんでしたか?

特に富山県で育った方は大きな家で過ごした方も多く、納屋や倉庫が別にあったりする事も多く、不要なものでも置いておけてりしたので、それを見て育っているせいか捨てるのが苦手な方が多いように感じます。

収納があればあるほど、家の中がすっきりするわけではありません。

実は不要なものまでたくさんの納戸やクローゼットに収納している家庭が多くあります。

その家に本当に必要なものが収まる収納だけを確保し、そこから溢れたものは不要なものと認識し増やさない空間づくりも居心地のいい空間をつくる考え方の一つです。

不要なものをしまっておくための部屋は本当に必要でしょうか?

常に必要なものだけで整理されていれば、大掛かりな片付けの時間は要らなくなるでしょう。

その分、家事の負担も減りますね!

次に、年々進化を遂げている住宅設備機器を見てみましょう。

『家事ラク』、『お掃除ラクラク』、『時短』等のキーワードを耳にします。

掃除のしやすい便器や自動洗浄付きレンジフードなど魅力的な商品がたくさん出ていますよね。

そんな便利で、機能的な商品をどんどん採用するのもいいと思います。

しかし、予算も限りがあり、自分の暮らし方にどんな機能の設備が必要なのか、自分に合うものはどの商品なのか、を採用する前に考えてみるのがいいかと思います。

選び抜かれたもので作り上げる家づくりが暮らしやすい家へとつながるでしょう。

また、私が近年感心したのが必要最低限のものでセレクトされた『システムバス』です。

浴槽とシャワー、水栓、換気扇、照明だけのシンプルな浴室で、シャンプーや小物を置く棚や洗面桶を置くカウンター、タオル掛け、鏡までもがないのです。

考えてみると、浴室というのはカビの発生しやすい空間ですよね。

物があればあるほど、また、凹凸があればあるほど掃除もしにくく、カビも生えやすくなってしまいます。

必要最低限のシンプルなシステムバスは物がほとんど無い分、掃除がしやすく、清潔を保ちやすいのだと感心しました。

カタログで見るような素敵なシステムバスも魅力的ですが、暮らしやすさを考えた時には必要なものだけを選び出来るだけシンプルにというのも家事ラクな家づくりの一つの考え方ですね。

家づくりへのこだわりや希望、暮らし方は人それぞれです。皆様の暮らしに合った家づくりのヒントになれば幸いです。

自分たちだけでイロイロ考えていても、良い考えが浮かばないという場合は、お気軽にご相談ください。

住宅相談のプロが、その人の暮らし方に合わせたアドバイスを受けることができますよ。

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廣瀬貴志
専門家

廣瀬貴志

住まいづくりの相談窓口「hi-s」(ハイズ)/ヤマイチ株式会社

無料の住まいづくり相談窓口を運営し、家を建てようとする消費者に工務店や不動産業者の選び方などポイントをアドバイス。老舗建材商社の取引ネットワークを生かし、第三者の客観的な視点から的確な情報を伝える。

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