いわゆる茶アザ
いつも診療していて感じますが割と多いと思います。
その大きさや色の濃さ場所などは人によって多様で、小さな薄〜いシミにしか見えないものからまるで地図のような複雑な形で範囲の広いものまで本当に色々です。
このアザの最大の特徴は「再発しやすい」ということです。
なぜなら、機能異常がその根本にあるためです。
メカニズムがおかしいという意味です。
例えば真っ黒に日焼けしても脱皮すればもとの肌の色に戻りますよね?
これは皮膚は自分の正常な色を覚えているということです。
ところが茶アザのある部分の皮膚はそのアザの色が本来の色だと思っているのです。
なので治療しても「再発しやすい=もとに戻りやすい」わけです。
治療を繰り返すことでこの機能異常がおさまるか否かは個人差がかなり大きいので、実際にやってみて初めて分かってくる場合が殆どです。
このように不確実性が高いので、私は非常に色が薄いとか非常に広範囲であるとかの場合はレーザーではなくレチノールとハイドロキノンによる外用治療をお薦めすることが珍しくありません。だってレーザー費用も治療期間もかかるわけですから、理想論だけではなく現実的な考え方をしないといけないと思っているからです。



