「幹細胞培養上清液で死亡例」のニュースに対する私見

先日「幹細胞培養上清液で死亡例」の見出しでニュースが報じられたのをご存知の方も多いと思います。

ただ、記事にもあるとおり再生抗加齢学会のホームページを見てもこの事例の詳細が全く不明なので、今回のニュースのみで何かを断定することは私にはできません。

したがって現段階で幹細胞培養上清液やエクソソームを用いた治療全体が即危険だとは思っていませんが、点滴のように血管内投与することに関しては充分慎重にすべきかなと思います。全身に回りますからね。

皮膚への局所使用に関しては問題ないと個人的には思っていますが、実際臨床効果がどの程度なのかは正直言って分かりません。というのは、ここ数年で関連製品が一気に増えて来たため各々の優劣が私にも分からないからです。

ここで改めて強調しておきたいのは、こうしたニュースだけで短絡的に良し悪しの答えを出さないようにすることが大切だということです。ニュースはセンセーショナルに報道はしますが、ではその後実際はどうだったのか？という検証報道は殆ど見かけませんからね。

疑問に思ったら自ら調べて落ち着いて判断することが何より大切ですね。