（再掲：改訂）上まぶたの凹みにもPRPF

2023年8月15日

テーマ：PRPF(多血小板血漿治療)

コラムカテゴリ：医療・病院

ここ最近はいわゆる凹み目の治療を希望される方が多いので、以前に掲載した記事を少し改訂してupしたいと思います。

PRPFは上まぶたの凹みにも有効です。

上まぶたの凹みの原因には眼瞼下垂が影響している場合もありますが、その話は別の機会に譲るとして今回は純粋に「ふっくらとさせる」ことに関してお話します。

まぶたの脂肪には眼輪筋の下にある瞼板前脂肪と眼球を包むように奥に存在する眼窩脂肪の2種類があります。いわゆる凹み目はこの2種類の脂肪が萎縮することにより目立ってくるわけですが、PRPFは前者の瞼板前脂肪を再生させることで凹み目を改善させます。後者の眼窩脂肪は眼球の奥へ繋がっているためここへPRPFを注入することは危険ですので対象にはしません。

治療を行なう上で是非ご理解いただきたいのは、私は無理をしないように心がけているということです。

なぜかというと、瞼板前脂肪は下は睫毛のエリアから上は眉毛〜おでこにかけて連なっているため（上方の脂肪をROOFと称することもあります）、一度にあまりたくさん注入すると凹んでいる部分以外つまり本来は必要のないエリアにもPRPFが拡散してしまう恐れがあるからです。

なので、凹みの程度が強い方の場合は1回の治療ではやや物足りないことがあります。それは上記の理由であえて多量の注入をしていないからです。

そのため、患者さんご本人の満足度にもよりますが何回かの治療を必要とする場合があります。勿論1回で完了している方も多いのですが、これが現状であるのもまた事実です。

安全性を優先させた治療方針によるものですので何とぞご理解ください。

この記事を書いたプロ

美容医療のプロ

木村哲治（カメイクリニック富山院）

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