コラム
「後医は名医」というのをご存じですか?
2023年5月7日
例えば3人の医師に順番にかかったとします。
患者さんが話してくれる情報や自らの診察、検査などをもとに医師はいくつかある可能性の中からある程度的を絞り込んで治療に繋げていきます。この作業は基本的なものですから何番目の医師であろうが変わりません。
ということは、1番目の医師は情報量がゼロからのスタートということになります。
2番目の医師は前述した基本的情報に加えて前医つまり1番目の医師のもとでの治療経過という情報をもとに色々と考えることができます。
もうお分かりいただけましたね?
3番目の医師が得る情報=基本的情報+1番目の治療経過+2番目の治療経過 になりますね?
このように後で診る医師の方が的を絞りやすくなるということです。
「後医は名医」という言葉は診療において情報が如何に重要かということも意味しているのだと私は思います。
なので、患者さんも「聞かれないから言わない」ではなくて、是非色々と医師にはお話いただきたいと思います。
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