スタッフからのリクエストもあり、、、
PRP(多血小板血漿)にF(線維芽細胞成長因子)を加えたものがPRPFです。正直に言いまして、このFを加えることに関しては今も賛否がありますが、Fがないと効果がないということも事実です。
誤解しないでいただきたいのは「PRPは無意味」ということではありません。PRPとPRPFは別物ですよ、ということです。いわゆる、しわ・たるみの治療においては効果を出すにはPRPFでないと無理だということです。
ハイ、今「PRPよりFが大事なら、Fだけ注射すればそれでいいんじゃない?」と思われましたか?それは絶対ダメなんです。あくまでPRPと混合することが重要なのです。
他にも加えるFの量(安全な範囲があります)やPRPFの作成過程、注入手技など重要なポイントがいくつもあります。これらを遵守しているから安全に治療を行うことができているのです。そしてそれを提唱しているのが私も所属しているPRPF研究会です。
私の場合、実際にはFを加えないPRP単独のものやPRPFをその場面に応じて使い分けています。なので、1人の患者さんでも注入する場所によって種類を変えることが珍しくありません。勿論その必要がない(変えなくても大丈夫な)場合は一定のPRPFを用いています。いずれにせよ複数のコツがあるということです。
診察では遠慮なく聞いてくださいね。実際に治療するしないに関わらず、PRPFを正しく知ってもらうのも私の大事な仕事のひとつですから。