情報リテラシーを考える

リテラシーという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。一般的には「対象となる物事を正しく理解すること＝理解力」という意味で用いられています。ま、「正しく」って誰が判断するのよ？と個人的には思いますが・・・

それはさておき、「ネットとか見ていると色々書いてあってどれが本当なのか分からない」と嘆く患者さんが少なくないのですが、それって「正解は1つ」という前提があるからじゃないでしょうか？

さすがに目にした情報全部が噓ということはないでしょうし、逆に全部が真実だという保証もありません。だからこそややこしいのでしょうが、いずれにせよ見聞きしたものを丸呑みしようとするから消化不良を起こすのだと思います。1つ1つよく噛んで＝ちゃんと考えて、飲み込んでこそ自分のものになるわけです。

それに噛めば噛むほど形は変わるでしょう、つまり初めに得た情報と最終的に自分が導き出した答えが変わっていても何ら不思議はないということです。

この一連の作業ができる人とできない人がいるのが現実です。それは善し悪しではなく、よく噛んで食べる人・そうでない人、ゆっくり食べる人・速メシ食い、など色々あるのと同じように。

しかし、意識して食べることが消化ひいては身体に良いのと同じように、情報を得る際もリテラシーを意識することが身体にとって、そして精神衛生上も良いことだと思うのです。