私がなぜPRPFにたどり着いたか②

2020年6月24日

テーマ：PRPF(多血小板血漿治療)

コラムカテゴリ：医療・病院

フィラーと呼ばれる（ボトックスは除く）しわ・たるみの治療に使用される注入剤には局所の血液循環障害という合併症の可能性が必ずあります。血液循環障害とは注入したものが原因で血の巡りが悪くなるということです。

早期の救済処置が必要になるのですが、それをもってしても皮膚が壊死したり失明する場合もあります。

開業以来、幸い当院での合併症発生経験はありませんが、過去に1人だけ他院でのヒアルロン酸注射後に循環障害が生じたため当院へ紹介された方の治療経験が私にはあります。

こうした合併症の発生確率は非常に低いので過度に恐れる必要はないと個人的には思いますが、ひとたび起これば非常に危険なので正直言って怖いです。

PRPFには同様の合併症がないので、何も怖い思いをしてまでヒアルロン酸注射などをする理由が無くなったというわけです。

もちろん、医療に「絶対」はないと思うので、PRPFでは絶対にあり得ない！とまでは言い切れませんが、現在までに同様の合併症の報告はありません。

この記事を書いたプロ

美容医療のプロ

木村哲治（カメイクリニック富山院）

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