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「結果を出す」という言葉に潜む危うさ

木村哲治

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テーマ:その他

今回は少し趣の違ったお話を。

近年色々な方面で耳にすることの多い「結果を出す」という言葉。
もちろん美容医療業界も例外ではありません。

本来はそれがどうであれ結果は結果なのですが、この言葉の意味するところは「結果を出す」=「自分が満足する結果を出す」ということなのだと思います。だから焦ってしまいやすいのだと。

設定した目標に向かうひとつひとつの積み重ねが結果を生むということは誰でもわかっています。

頭では。

しかし結果を出すこと自体に余り気を取られると、そこへ到達する道筋には意識が向かなくなってしまいます。乱暴な言い方をすると「結果が出せるならそのプロセスはどうでもいい」ということですね。

減量とリバウンドを繰り返し、結果的に以前より太ってしまったダイエットなどはその最たるもので、道筋・段階を誤るといずれ必ずしっぺ返しがくるのだと思います。

物事、効率よくできるだけスピーディーにというのはとても良いことです。時間がかかればよいというものではない。しかしそれは「手っ取り早く」ということとは似て非なるものだと思います。

「手っ取り早く」という言葉がつい口から出ていませんか?
こと美容医療においてそれは時に危険ではないかと思います。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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