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コラム

才能が開花!~集中指導で夢を掴む~

2021年1月1日

テーマ:英語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

とある私立高校に通うA君のお母様からご連絡を頂きましたのは(年が明けましたので)昨年2020年の7月のことでした。高校3年生の御子息様の私立大学受験及び英検対策をお願いしたいというご希望でした。「今からはじめても遅くないでしょうか?」とのご不安も抱いていらっしゃいます。

空き枠はございませんでしたので一般的な激励文をお送りしましたら「~略~ 頂きましたアドバイスを読めば読むほど以学館様にもう少し早く問い合わせるべきだったと後悔してしまいました。息子の頑張りを信じてサポートしていきたいと思います ~略~」との返信を頂きました。「~略~ A君、きっと大丈夫です!お母様の文脈豊かで心温まるメール文を拝見しますと心なごみます。このお母様の血を引いたA君ならきっと才能があります。~略~」とお返事しましたが、ご受講は物理的に難しいのではないかと思っていました。

そんな折、急に空き枠が出ました。A君は残された時間が限られています。緊急性を勘案してご受講の意思を問い合わせてみました。夕方の早い時間でしたので距離の離れた高校から放課後に通うのは無理かな?とも思ったのですが、「ギリギリ間に合うかどうかなのですが受講させて頂いてもよろしいでしょうか?」とのことでした。ご熱意に胸打たれました。

こうして限られた時間でのA君との学習が始まりました。
取りあえずの現レベルは「英語苦手人」でいらっしゃいます。しかしながら言葉の端々やふとした時に見せる鋭い理解やセンスに並々ならぬ才能を感じました。特に国語力が豊かです。加えて世の中の事象に対する興味関心をお持ちです。「大化けする(とても伸びる)」予感を感じました。その旨をメールでお母様にお伝えしました。

以下に途中でやりとりしましたメール文のいくつかを抜粋します。
「~略~ あまり自分を出す子ではないので大丈夫だったか心配していました。中学校の時の塾のイメージで課題をこなすだけだと思っていたらしくかなり混乱したようです ~略~」

英語学習において大切なことは「なぜそうなるか」「なにを紐解きどう解決に至るか」の道のりです。そもそも「分からない人」と「知らない人」がいきなり課題に取り組んでも分かる訳がありません。しかし多くの生徒さんが「いきなり課題漬け」に追いやられて呻吟しているのが現状です。悪いのは自分だ、才能がない自分が至らないのだ、と思い込んでいます。

残り時間が少ないので結果に直結する単元のみを急仕立てで積み上げていきました。実はこのやり方は危険もはらんでいます。どれもが未消化になってあぶはち取らずになり兼ねません。時間を掛けて基礎の基礎から積み上げるのが最善です。しかし才能豊かなA君であれば「急戦仕立て」も成立すると思いました。

現状は悲惨でした。例えば以下のメールです。
「~略~ 本日は熟語を扱いました。熟語は単語以上に壊滅している生徒さんが多いのが現状です。熟語は組み合わさって「違う意味」になりますが、単語自体は一見簡単なので
「自分では分かったつもり」で誤解しています。例えばlookは「見る」、goは「行く」、comeは「来る」だと生徒さんは思っています。しかしlook upは「調べる」、go through は「経験する」、come byは「手に入れる」です。このように熟語を分からず英語に対処しても「意味不明」が積み上がるだけなのです。

取りあえず入門レベルと中級レベルの2枚をテストしましたら、なななんと2枚とも0点でした。今まで何百人の生徒さんに同じことをしていますが2枚ともに0点だった人は初めてです。添付画像をご覧ください。赤が目に鮮やかです(笑)。

そもそも0点の語彙力で結果が出るわけがありません。逆に言えば「伸びしろが大きい」わけですから今後が大いに楽しみです。勝負はこれからです。伸びしろが大きい分、大化けすると思います。信念をもって頑張って下さい ~略~」

「~略~ 今回は長文解法を扱いました。長文は配点が高いので重要分野ですが、苦手な人も多いのが現状です。長文は「ただ前から読んでいく」のではありません。正しい解法と手順、さらに背景として理解すべき幾つもの重要事項があります。

それらを順にご説明し、ノートに書き取ってもらった後、実際の長文問題に取り組みました。いきなり10問中8問が正解でした。初めて習った解法を初めて応用していきなり8割越えの快挙を成し遂げる方は稀れです。難解な言い換えや語彙変化も伴っていますがそれら全てを見抜き、読み切りました。これは誰にでも出来ることではありません。持って生まれた言語能力の高さをもって為せる快挙です。 ~略~」

ところで、秋頃にもう1枠の空き枠が出ました。A君に追加受講(週2コマ)してみては如何ですかと問い合わせてみました。「~略~ 本当にありがとうございます。追加授業受けれたいいなと思っていたので息子もとても感謝しています。 ~略~」

最初のご受講時には戸惑っていたA君ですがこの頃にはすっかり才能を発揮され、さらには持ち前の豊かな人間力で別人のような伸長を示しておられました。唯一の懸念材料は「掛けた時間の多寡」のみです。増枠は大きな力になりました。

「~略~ 公募推薦(学力重視型 国語・英語)で(志望の)私立大学に合格することができました。合格できたのは以学館でのご指導のおかげだと親子ともに思っております。いまさらですがもっと早く通わせれば...と思ったりもしますが、あの息子が学力で合格できたのは以学館で学び方を教わったからだと思います。本当にありがとうございました。 ~略~」

さらにA君は前回は不合格だった英検2級にも合格されました。全てが「良循環」し始めたのです。こんな嬉しいメールも頂きました。
「~略~ 大学在学中に準1級に挑戦できたらなといっております。英語にどんどん興味がもててきたようです。~略~」

英語は課題を解くだけだと思っていたA君が「英語とは理解し・考えるものだ」と気づいたこと、そしてその道のりに興味を抱き、さらなる高みを目指したいという意欲を抱いたことが素晴らしいではありませんか。

A君は高い向学心と高度な知識欲をお持ちです。
社会性も実に豊かです。
21世紀の日本、世界を背負って立つ逸材と思います。

限りなき飛翔をお祈りしています。




この記事を書いたプロ

上野伸彦

英語個別指導のプロ

上野伸彦(英語の以学館)

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