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岩崎正克プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

しみ抜き 修復「母の書」画像あり。 +独り言。

岩崎正克

岩崎正克

テーマ:相談

60代のお客様よりお預かりした掛け軸。
「押し入れの奥から出てきたんです!」と修復の依頼を受けました。







しみ抜き・修復完了






もうすぐお約束の納品日。
精一杯の仕事をさせていただきました。

独り言

世間には「お宝」という言葉があります。
この仕事をしていると「お宝」って一体なんだろう?と考えることがよくあります。
この掛け軸はきっと娘さんにとって何よりの「お宝」なんですね。
1000万円以上もする絵画や美術品は世に数え切れないほど存在し、世界のコレクターが
「お宝」と称し探し買い求める。

同じ「お宝」なのですが・・・

「お宝」とは価値・評価で図れるものと、図れないものがあります。。
同じ家族でも世代が変われば「お宝」ではなくなることなど人間模様を映すこともあります。。

それでも同じ「お宝」なのです。

今月末納品日。
きっとこの掛け軸を床の間に飾りながら、ご家族と共にお母様との思い出に浸られることでしょう。
私の仕事(表具師)はその手助けを少しだけさせていただいているだけなのです。

注文時に、お客様から作品への想いを聴かせていただく機会がよくあります。
それは作品に限らず家族や兄弟、恩師・作家との思い出など様々です。
とても貴重な話が多く、それが仕事への励みにもなります。
たくさんの「お宝」との出会いに感謝の毎日です。

ただ一つ言えるのは「お宝」に同じものは存在しないということ。
捨てるのは誰にでも出来ますが、繋ぐのは本人にしか出来ませんよね。

その想いに応えるのみです!

独り言でした。

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岩崎正克
専門家

岩崎正克(伝統工芸)

表具一式 岩崎精正堂(せいしょうどう)

伝統に培われた技術力で掛け軸や屏風、額などの仕立てや修復を行う。「染み抜き」に関しては、県外から文化財や名品を預ける顧客が年々増えています。

岩崎正克プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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