48.小さな会社だからこそ強い!ファンを身内にする「コミュニティマーケティング」
はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。
前回(第110回)は、せっかく導入したAIや仕組みをチームに定着させるために、命令ではなく「面倒な作業を楽にする助っ人」として紹介し、スタッフの手による人肌感の仕上げを大絶賛する「チーム浸透術」についてお話ししました。
さて、111回目のテーマは、ホームページやSNS、チラシ、ニュースレターなどで発信をするときに、多くの経営者様が陥りがちな「メッセージのぼやけ(誰にも刺さらない問題)」の解決法です。
「一生懸命に文章を書いて発信しているのに、問い合わせや反応がさっぱりない」
「『地域の皆様へ』『お気軽にご相談ください』と書いているのに、スルーされてしまう」
頑張って発信を続けているのに手応えがないと、心が折れそうになりますよね。
実は、発信が届かない原因は、文章力やデザインの良し悪しではありません。「すべての人に向けたメッセージ」になってしまっていることにあります。今回は、たった一人のお客様(ペルソナ)に向けて深く刺す発信のコツをお伝えします。
「みんな」に向けた言葉は、誰の心にも残らない
マーケティングの世界には、有名な鉄則があります。
「全員に向けたメッセージは、誰の心にも届かない」という法則です。
街頭でマイクを使って「みなさーん! 良い商品がありますよー!」と叫ばれても、誰も足を止めませんよね。
しかし、後ろから肩をトントンと叩かれ、「〇〇さん、先週言っていた『夜中に腰が痛くて目が覚める』件、良い解決法が見つかりましたよ」と言われたら、100%振り向くはずです。
発信の目的は、大勢に好かれることではありません。
あなたの会社が本当に大切にしたい「たった一人のお客様(既存のファン)」に向けて、まるで手紙を書くように言葉を届けることです。
AIと一緒に「理想のたった一人(ペルソナ)」を呼び出す
「そうは言っても、具体的にどんな『たった一人』を思い浮かべればいいの?」
迷ったときは、架空の人物を作る必要はありません。
「今までに一番感謝してくれた、実在する既存のお客様(〇〇様)」を思い浮かべるのが一番の近道です。
さらに、その〇〇様の顔や悩みをAI参謀に入力し、発信の「話し相手(ペルソナ)」として定義してしまいます。
【AIへの指示文(プロンプト)例】
「当社の一番理想的なお客様は【築20年目の戸建てに住む50代の〇〇様】です。仕事で忙しく、最近ご自宅の雨漏りや外壁の汚れが気になりつつも『どこに相談したらいいか分からない』と不安を抱えています。この〇〇様が思わず『自分のことだ!』と目を留めてしまうような、安心感と親近感(人肌感)のあるブログ記事のタイトルと導入文を3つ作ってください」
AIは、実在する〇〇様のリアルな悩みや心の呟きを拾い上げ、驚くほど生々しく刺さる言葉(キャッチコピーや文章)を提示してくれます。
「たった一人」に書いたメッセージが、100人の心を動かす
「たった一人に絞り込んでしまったら、他のお客様が来なくなってしまうのでは?」と心配されるかもしれません。
不思議なことに、真逆のことが起こります。
一人の具体的な悩みに寄り添って書かれた深い文章(人肌感)は、同じような悩みや不安を抱えている画面の向こうの100人、1000人の見込み客に「あ、これはまさに自分のためのメッセージだ!」と強烈に波及していくのです。
- 万人向け(浅く広く):誰の心にも引っかからず素通りされる
- 一人向け(深くて濃い):「自分のことだ!」と深い共感を生み、ファン化が一気に加速する
発信のハードルを上げる必要はありません。
今日から「みんなへ」と書くのをやめ、大好きな「あの人(〇〇様)」への手紙を書く気持ちで、言葉を紡いでみませんか?
今回の実践ポイント
- 「大勢向け」の発信を捨て、一番大切にしたい「たった一人(〇〇様)」へ向けて書く
- 既存のファンのお客様の悩みをAIに入力し、刺さる言葉やテーマを抽出する
- 一人への深いメッセージが、結果として大勢の共感を呼ぶことを知る
パソコンやスマホの画面の向こうには、いつも血の通った一人の人間がいます。
まずは次の発信で、あなたが一番感謝を伝えたいお客様の顔を思い浮かべ、「〇〇様へ」と心の中で語りかけながら文章を打ってみてくださいね。


