「目的」を明確にして指導しよう

占部正尚

占部正尚

テーマ:勇気づけの言葉がけ「ペップトーク」

ある講師が顧客企業の研修担当者から「厳しく指導してください」と言われ、講義中に態度の悪い受講生を大声で怒鳴りつけたのですが、二度と講師として招かれることはありませんでした。
原因は明らかです。その講師は担当者から言われたことをそのまま行動に移す“メッセンジャーボーイ”であり、人様に物事を教えることが生業である講師としては、失格と言わざるを得ません。
講師とは、受講生が能力(リソース=資源)を向上できるリソースフルな状態を作り出すことが仕事と言っても過言ではありません。
その企業、その受講生にとって「厳しい」とはどういうことか・・・緊張感のある雰囲気を醸し出すことなのか、演習の課題を難しく設定することなのか、短時間のディスカッションで解答を導き出させることなのか、すなわち『目的』を明確にすることが肝要です。
そして、その『目的』が受講生にとってリソースフルな状態を作り出すかどうかを、担当者と一緒に検証してから講義に臨むべきなのです。
担当者から「厳しく」「明るく」「平等に」など抽象的な依頼を受けた際は、ぜひ『目的』を明確にするよう心がけてください。

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占部正尚
専門家

占部正尚(経営コンサルタント)

マーケティングオフィス・ウラベ

ペップトーク(勇気づけの言葉)とロジカルシンキング(論理的思考)の融合で、社員のやる気・思考力の両面を育み、組織を活性化させる講師。レクチャーは「即効性・持続性が圧巻」と日本中からオファーが絶えない。

占部正尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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