クロワッサンをネタに・・・心に響く「言葉がけ」とは(後編)
入試直前の受験生に「合格しよう!」とポジティブに告げた場合、なかには緊張が増して力が発揮できず、逆効果になる人もいます。これは励ましの言葉が『結果』にフォーカスしているため、必ずしもポジティブな姿勢や言葉が好ましい成果を生まない事例です。
このケースでは、「得意科目に的を絞って仕上げよう」と『行動』にフォーカスすると、受験生は「何をすれば良い『結果』に結びつくか」がイメージでき、モチベーションアップにつながります。
ビジネスでも同様で、「クレームをゼロにせよ!」とリーダーが『結果』にフォーカスして指示しても、部下たちはオロオロするばかりという光景をよく目にします。
この場合は「お客様の声を多く集め、まずはクレームの原因を徹底して分析せよ」と『行動』にフォーカスして指示を出してください。
部下は自分たちの成すべきことが鮮明になるため、能力(リソース=資源)が発揮できるリソースフルな状態になり、好ましい『結果』を生み出す原動力となります。