自宅兼事務所のフルリノベーション

津野恵美子

津野恵美子

テーマ:雑感


前回のコラムからしばらく時間が空いてしまいました.
実はその間,自宅兼事務所のマンション一室を,フルリノベーションをしておりました.

リフォームとリノベーションについて,よく違いを聞かれます.実は厳密な定義の違いはないのですが,イメージとしては,リフォームは古くなったものを新品だった状態に「戻す」こと.マイナスだったものを0に戻すイメージですが,リノベーションは,より性能を高めたり価値を刷新したり,という0を1や2に増やしていくイメージです.
フルリノベーションというと,マンションを一度コンクリートや共用配管だけの躯体のみに解体して,新しいプランを一から作りなおす工事を差します.

一人暮らし一人事務所なので,ついつい自分のことは後回しで,「自邸」を作ることはないのかなあと想像していましたが,下が駐車場,三方外気の角部屋,南面なしの北・西・東向きという条件で,年々堪える寒さに耐えかねて,ついに着手することにしました.



引っ越してからの竣工写真を撮っていないので,全体のご案内は次回にしますが,断熱以外で今回のリノベーションのテーマは本棚です.
間仕切壁を本棚として,15mmの棚支持材を挟み込んで,隙間を空けて空間全体に光を通しながらゆるやかに仕切っています.



公私ともに本が多く,引越屋さんに60〜80箱と見積もられたにもかかわらず,積んであった本を全部詰め込むと本だけで80箱を超え,当日も「これ以上積んだらトラックが動かない」と言われて二往復したほどの本の量.
入りきるかどきどきしましたが,なんとかきれいに収納できました.
まだまだ入りそうな余白を見ると,ついつい本屋さんに行っても歯止めがきかなくなりそうなのが欠点ですが,どんなライブラリーにしていくか楽しみです.



玄関では初詣で連れて帰った招き猫が出迎えます.
ちょっとしたご相談でも結構ですので,見学がてら是非ご来訪下さい!


※記事内写真:1・2枚目西川公朗撮影.3・4枚目は筆者による

詳しい記事は次回にご期待下さい!
引越も落ち着いたので,ゆっくりしたペースではありますが,またコラムを書きためていこうかと思いますので,ゆるゆるとおつきあい下さいませ.

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津野恵美子
専門家

津野恵美子(一級建築士)

一級建築士事務所/津野建築設計室

人がもともと持っている心地よさを感じる「寸法感覚」を利用し、外部環境や家族との関係を踏まえながら、心地よさという漠たる感覚を数値化して、空間や暮らしに適切な寸法を与え、家族ごとに暮らしやすい家を実現。

津野恵美子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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