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設計図を読む ③

関博文

関博文

こんにちは。

11月も半ばを過ぎ街はすっかり年末モードですね。

今年は天災の多い年で私たち日本人にとって忘れられない年になりそうです。


さて本日は構造図についてのお話です。


 ・構造特記仕様書
  構造に係わる、工事概要、共通仕様および特記事項で成り立っています。
  工事概要には、構造形式(例えば鉄筋コンクリート造等)、主要材料の性能指定、各工法の
 形式や試験方法などとボーリングデーターが記載されています。
  仕様については構造設計者が建物に対する方針、考え方が明示されており、鉄骨や鉄筋の加
 工方法、各部位ごとの納め方などが標準図として記載されています。

 ・杭伏図
  X方向・Y方向の基準とする通芯から各々の杭芯までの距離を示し杭の位置決めをしている
 平面図です。また、各々の杭の径・長さ・杭頭レベルなども記載されています。

 ・基礎伏図
  基礎と各基礎をつなぐ基礎梁の位置、サイズと種別が明示されている平面図です。また、
 釜場・通気口・通水口・人通口・タラップ位置及び土間スラブ(底盤)の種別が記載されて
 います。

 ・各階伏図
  各階の壁、柱、各柱をつなぐ大梁、大梁と大梁をつなぐ小梁の位置、サイズと種別が明示さ
 れている平面図です。また、床の種別、階段位置、壁の開口位置、床の開口位置等が記載され
 ています。

 ・軸組図
  「じくくみず」と読みます。X方向・Y方向の通芯毎に柱と大梁の位置と種別が明示されて
 いる立面図です。X1通り軸組み図、X2通り軸組み図と各通りごとに記載されています。
  そして、鉄骨造の場合は、運搬できる大きさに基づいた一節ごとの柱・梁の接合位置が示さ
 れ、鉄筋コンクリート造の場合には、構造スリットの位置が記されています。

 ・架構詳細図
  柱と梁の主要部分を立面的な詳細図に表したものです。鉄骨は各部位の仕口の納め方、溶接
 の種別、ボトル・プレートの種別、サイズなどが記載され、鉄筋は各部位ごとの種別、本数、
 呑み込みの位置、長さなどが記載されます。

 ・部分詳細図
  階段、ベランダ、パラペット、外廊下等及び特殊な各部位について仕様、納め方など詳細に
 記載されています。

 ・杭、基礎、地中梁、柱、梁、壁、床リスト
  上記各々の水平断面または、垂直断面形状とサイズを明示し、鉄筋径、本数などが表にされ
 て記載されています。

 
  次回は設備図になります。



  株式会社東拓企画

  http://www.totakukikaku.jp
 
   

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関博文
専門家

関博文(不動産コンサルタント)

有限会社創発コーポレーション

不動産・建築に係る多くの経験を有していますので、相談や依頼された時には迅速な対応が可能です。クイックレスポンスとワンストップサービスを重要視しています。兎に角、先ず意見を申し上げます。

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