日産もホンダも赤字。では、今年度のクルマ業界はどうなるのか?

吉田秀次

吉田秀次

テーマ:自動車業界

2026年、自動車業界は完全に「転換点」に入った、と見ている。日産は巨額赤字。ホンダも四輪事業で赤字転落。マツダ、三菱も厳しい。そんな中で、トヨタだけが異様な強さを見せている。

ここ数年、「半導体不足」「中古車高騰」「円安特需」などで相場は強かった。
ただ今は、単純な景気循環ではなく、「業界構造そのもの」が変わり始めていると感じている。

なぜここまで差がついたのか?


大きいのはこの3つ。
・EV戦略の成果と失敗
・中国メーカーの台頭
・トランプ関税と海外情勢

特にEV。数年前までは、「エンジン終了」「EV一本化」
みたいな空気だった。
しかし現実は違った。EVは思ったより普及せず、
インフラ問題も残り、中古価格も安定しにくい。

結果として、「HV(ハイブリッド)をしっかり持っていた会社」が強かった。
つまりトヨタ。逆に、EVへ大きく舵を切ったメーカーほど、今かなり苦しんでいる。

では中古車市場はどうなる?


我々としてはここが重要。新車メーカーは苦しくても、中古車市場は別で動く。
むしろ今年は、「10年前後の国産車」がかなり重要になると思っている。
考えられる理由は以下5つ。
・新車が高すぎる
・残クレ疲れ
・実質賃金低下
・円安継続
・輸出需要
つまり、「安くて壊れにくい日本車」への需要が強い。

特に、
・プリウス30
・セレナC26
・ヴォクシー70
・アルファード20
・ハイエース
・ランクル系

このあたりは、国内だけではなく輸出とも連動している。
だから単純な「年式」ではなく、「海外で需要があるか」が相場を支えている。
ただし、全部が強いわけではない。ここを勘違いすると危険。
今年は「選別」がかなり強くなると予測している。
つまり、同じ車種でも差が広がるということ。

・色
・グレード
・装備
・修復歴
・距離
・内装状態

これで数十万円変わる世界。
特に最近は、「海外で欲しい仕様」だけが残る傾向が強い。
だから今後は、「ただ人気車に乗れば安心」ではなくなる。

5月以降はどう見る?


例年、5月は閑散期。3月決算の反動もあり、
オークションでは出品台数も減る。ただ今年は少し特殊。

円安が続いているため、輸出系は底堅い可能性が高い。出品台数も落ち込みが見えない。むしろ増加している。つまり、国内需要は弱い。でも輸出は強い。この「二重構造」。

まとめ


2026年度は、「全部が下がる相場」ではなく、
「強い車だけ残る相場」になると思っている。
そしてこれは、自動車業界そのものにも言える。

大量生産で勝つ時代から、「何が世界で求められているか」
を読める会社だけが残る時代へ。そんな空気を強く感じています。

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吉田秀次
専門家

吉田秀次(車買取業)

有限会社ソーシャルキャピタル

車買取店「ハッピーカーズ大田田園調布店」を運営しながら、査定現場の実情をブログで公開。後悔しない売却につながる業者選びの視点を紹介します。駆け引きに頼らない価格提示を実践し、地域で信頼を重ねています。

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