5月以降、中古車相場はどう動く?10年落ち国産車の「売却戦略」を考える

吉田秀次

吉田秀次

テーマ:車売却

3月の決算期が終わり、4月の登録・下取り出品ラッシュも落ち着く。
そしてGW。車業界にいる人間からすると、5月は毎年少し空気が変わる時期です。
特にオークション会場の雰囲気はわかりやすい。

・出品台数が減る
・小売が少し落ち着く
・業者の買いも慎重になる
いわゆる「閑散期」に入っていきます。ただ、今年は少し特殊です。

例年なら「弱くなる」時期


通常、5月以降は下取り車の流入が減ります。
3月決算で新車販売がピークを迎え、4月に下取り車が大量出品される。
そこを過ぎると、市場全体の流通量は徐々に減少していく。
つまり、「玉は減る」これがまずひとつ。

今年はさらなる「円安」がある


ここ数年の中古車相場を支えている最大要因のひとつが輸出です。
昨年4月は145円前後。
今年はさらに進んでいます。為替介入があったとしても、
そんなに大きな影響はないと見ています。

特に10年落ち前後の国産車は、
・海外で壊れにくい
・部品供給が多い
・修理しやすい
という理由で需要が強い。
そこに円安が重なる。
海外バイヤーから見れば、日本車がますます「割安」に見える状態です。

つまり、
⇒国内では古い車
⇒海外では「まだ使える車」
この温度差が相場を支えています。

では5月以降どうなるのか?


結論から言うと、
「全体が高い」ではなく
「選ばれる車だけ高い」
この流れが強くなると思っています。

10年落ち国産車で起きていること


最近のオークションを見ていても、かなり差が出ています。
たとえばプリウス30。
同じH27〜H28でも、
・4.5点
・低走行
・内外装きれい
なら70〜80万円近辺。
一方で、
・修復歴
・過走行
・内装荒れ
になると20〜30万円台も普通にある。
同じ年式でも、ここまで差が出る。
これは完全に、
「選別フェーズ」
に入っている状態です。

これから強い車


5月以降、比較的強く残りやすいのは、
・輸出定番車
プリウス
ハイエース
ランドクルーザー
アルファード
ハリアー
CX-5
デリカD:5 など
・状態が良い車
低走行
ワンオーナー
記録簿あり
純正系
禁煙車
・海外で欲しい仕様
ディーゼル
4WD
黒・白
サンルーフ
革シート
このあたり。

逆に厳しくなる車


一方で、
・過走行
・修復歴
・色が弱い
・装備が微妙
・国内需要だけで支えられている車
このあたりは徐々に選別が強くなる可能性があります。
つまり、「去年高かったから今年も高い」とは限らない。

売却で大事なのは「今どのフェーズか」


僕はよく、
車相場には4つの状態があると言っています。
①完成
みんな同じくらいで評価する
②ズレ
業者によって金額差が大きい
③選別
良い車だけ残る
④崩れ
全体的に下がる

今の10年落ち国産車は、
「ズレ」と「選別」が混ざっている状態
だと感じます。

では、どう売るべきか?


大事なのは、
「まだ高いから売る」
ではなく、
「自分の車が今どのポジションか」
を見ること。
たとえば、
・輸出需要がある
・状態が良い
・円安恩恵を受ける
なら、まだ十分戦える。
逆に、
・国内需要しか弱い
・過走行
・今後修理費が増えそう
なら、「高いうちに整理」も戦略になります。

最後に


中古車相場は、ただの数字ではありません。
為替。
物流。
海外情勢。
人の欲しい気持ち。
そういうものが全部混ざって決まっています。

だからこそ、
「今いくらか」より、「なぜその価格なのか」
を見ることが大事。
5月以降は、相場の「選別」がより見えやすくなる時期かもしれません。

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吉田秀次
専門家

吉田秀次(車買取業)

有限会社ソーシャルキャピタル

車買取店「ハッピーカーズ大田田園調布店」を運営しながら、査定現場の実情をブログで公開。後悔しない売却につながる業者選びの視点を紹介します。駆け引きに頼らない価格提示を実践し、地域で信頼を重ねています。

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