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コラム

キャリアサポーターに必要な社会還元フェーズ意識

2020年10月8日

テーマ:人材活性プロデュース

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: キャリアコンサルティング働き方改革人材育成 研修

人生100年時代、60才で定年退職してそのあと悠々自適という世の中ではなくなった今、そして、誰もが経験したことのない時代を生きることになり、人生設計が容易ではなくなりました。

「人生設計は、どの年齢でするべきか?」というご質問をうけることがありますが、それは人それぞれですね。人生設計をしようと思いたったときがベストです。ただ、もっと早くしておけばよかったとなってしまうと残念なことになってしまいます。

おススメは、35才です。ワークライフキャリアにおける人生の大きな変わり目だからです。
それ以降は、「社会還元フェーズ」に入ります。

それまで社会に投資してもらっていたのに対し、どう還元していくかを考え、実践していくフェーズになります。

逆にそれまでの時期は、基本的には何をやってもよい、何でもやろう、そして何をやってもそれらの経験がそれ以降のカテになります。
つまり、それまでに人生設計を考えても、それは夢だったり現実性が低かったり、多くの場合、結局どこかの時点で再検討や軌道修正をすることになります。その「どこか時点」に最適なのが35才ということなのです。

35才時点で夢を志に変え、自分でデザインした人生を自分でプロデュースしていく、これが、毎日イキイキとすごし、充実した人生にできるかどうかの重要なキーとなります。

よく新入社員研修で、4月に研修中にもかかわらず初任給がもらえるが、それは「君たちが働いた成果ではなく、先輩たちのおかげだ、早く稼げるようになれ」みたいなことを言われます。
いや、5月だって6月だって一緒でしょう。ざっくり20代は先輩たちに食べさせてもらう、30代で自分の分は稼ぐ、40代になれば若者たちを食わせる分まで稼ぐ。一般的な企業ではそんな構図が多いのではないでしょうか。ここでも、35才前後が投資から還元へ切り替わる時期だという感じになりますね。

それまでに転職したらどうなんだ?

投資してもらったその会社には直接還元できないかも知れません。それはその会社にとっては残念なことですが、社会全体でみるとどうでしょう。即戦力で中途採用された会社で、前の会社で投資してもらった分まで還元することができます。社会全体で考えれば、20代に投資をし、40代以上が若者に投資するという構図があるように思います。この感覚が人材の流動性など、働き方改革の趣旨の実践に必要なフィーリングだと思います。

キャリアのアドバイスをする際、35才以下か以上かで、その内容が変わってきます。同じ悩みや相談でもアドバイス内容が大きく違ってくるし、社会還元フェーズに入る前にやっておくべきこと、社会還元フェーズに入っているからこそやるべきことなどもアドバイスのベースになってきます。

一生、夢を追い続けることも悪くはないと思います。いつまでも社会から投資してもらうことも人によってはよいと思います。ただ、アドバイスをする側の人は、それでよいというだけでは、アドバイザーの価値が低いものになってしまいます。


この記事を書いたプロ

柴原健次

一生涯の仕事をサポートするワーク&ライフメンター

柴原健次(合同会社ヘルシーブレイン)

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