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◇清野医療システムカレッジ構想 第11報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース上級者クラス(全5回)の講義項目を紹介します

清野充典

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テーマ:お知らせ

◇清野医療システムカレッジ構想 第11報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース上級者クラス(全5回)の講義項目を紹介します

 清野鍼灸治療システムコース全クラス(初心者・初級者・中級者・上級者)の講義項目を紹介します。このコースは、臨床経験年数に関係なく、すべての受講生に初心者クラスから受講して戴きます。
 清野鍼灸治療システムコース上級者クラスの講義項目を紹介します。上級者クラスは、中級者クラスを終了した人が受講対象者です。上級者クラスの内容は、臨床経験15~20年目の先生にお勧めのカリキュラムです。清野鍼灸治療システムは、上級者クラスが最終です。上級者クラスの内容を習得して戴けると、鍼灸治療を自由自在に行える下地が出来ます。あとは臨床経験を積み重ね、鍼灸技術の向上に努めれば、地域医療に貢献できる医者としての未来が約束されることでしょう。
 臨床経験15~20年目の先生は、難治性疾患の患者様を多く治療するようになる時期です。参考となる書物も見当たらず、自分で考えなければならないため、何かよりどころとなるものを求め始める時期でもあります。そんな時は、基本に立ち返ることが大切です。上級者クラスでは、基本技術を見つめなおし、精度の高い鍼灸技術習得に目を向けて戴きます。臨床経験を積んだ時期だからこそ見えることが、たくさんあるはずです。学生さんや臨床経験が浅い先生にとっても、鍼灸人生を歩む上で、大きな指標となる内容になっています。

●上級者クラス(全5回) 

 清野鍼灸治療システムの理論と技術を深化するための学習をします。上級者クラスでは、どのような病態にも対応可能な思考方法と臨床技術を習得して戴きます。清野医療システム中級者クラスを修了した人が対象です。臨床経験15~20年目の先生にお勧めのカリキュラムです。◇上級者クラスは 大学4年生課程のイメージです◇

第1回
(1)古典について
 1)古典に対する考え方
  ①古典とは
  ②素問について
  ③霊枢について
  ④難経について
  ⑤鍼灸甲乙経について
  ⑥傷寒論について
  ⑦金匱要略について
 2)明治期以降の書物について
 3)鍼灸治療に有用な書物について
(2)臨床に必要なデータ
 1)脈診から得られる情報
  ①脈差診
  ②脈状診
 2)腹診
 3)背侯診
 4) 四肢診察
 5)胸部
 6)頭部
(3)孔穴の表情
 1)経穴の本について
 2)経穴の符号化について
 3)主なツボの取り方と特徴
  ①経穴についての総論
  ②手の太陰肺経 尺沢 孔最 太淵 経渠 列缺 魚際 少商
  ③手の少陰心経 少海 神門 陰郄 通里 少府 少衝
  ④手の厥陰心包経 曲沢 郄門 間使 内関 大陵 労宮 中衝
  ⑤足の太陰脾経 隠白 大都 太白 公孫 商丘 三陰交 地機 陰陵泉 血海
  ⑥足の厥陰肝経 大敦 行間 太衝 中封 曲泉 蠡溝 中都
  ⑦足の少陰腎経 湧泉 然谷 大鍾 照海 水泉 復溜 交信 築賓 陰谷
 4)要穴について
(4)病態把握の要領
 1)局所状態
  ①隆起(腫れる)
  ②陥下(凹む)
  ③熱い(ほてり)
  ④冷たい(局所)
  ⑤カサカサ
  ⑥ジクジク
 2)全身状態を把握出来る情報
  ①食欲
  ②睡眠
  ③大便
  ④小便
 3)四診をする際に重要な事
(5)針の種類と対比する病態
 1)針の太さや材質と病態
(6)艾の種類と対比する病態
 1)艾の燃焼度と病態

第2回
(1)灸術の技法
 1)打膿灸
 2)焼灼灸
 3)透熱灸
 4)感熱灸(新設語)
  ①知熱灸
   ⅰ)九分灸(新設語)
   ⅱ)八分灸(新設語)
   ⅲ)七分灸(新設語)
   ⅳ)六分灸(新設語)
   ⅴ)五分灸(新設語)
  ②温熱灸(新設語)
   ⅰ) 9割灸(新設語)
   ⅱ) 8割灸(新設語)
   ⅲ) 7割灸(新設語)
   ⅳ) 6割灸(新設語)
   ⅴ) 5割灸(新設語)
  ③隔物灸
   ⅰ)紫雲膏灸
   ⅱ)塩灸
   ⅲ)味噌灸
   ⅳ)ニンニク灸
  ④その他無数
 5)暖熱灸(新設語)
  ①針頭灸
  ②遠隔灸(新設語)
  ③艾条灸(新設語)
   ⅰ)棒状もぐさ線香灸
   ⅱ)棒灸
   ⅲ)その他
 6)温暖灸(新設語)
  ①円筒灸
  ②箱灸
  ③その他
 7)機械を利用した温熱療法
  ①電気温灸器 フレッシャー 等
  ②光線療法 赤外線 遠赤外線 マイクロウェーブ 等
  ③その他 マグナー、ホットパック 黄土パック 等
 8)その他の温熱療法
   石 レンガ 土 粘土 等を温め体に付けるまたは全身を覆う
(2)透熱灸をする際の消火法(新設語)
 1)施灸する際の基本技法(新設)
  ①D 幅寄せ法(透熱D法)
  ②E 幅寄せ爪甲下圧短押し法(透熱E法)
  ③F 幅寄せ爪甲下圧長押し法(透熱F法)
(3)感熱灸(知熱灸)をする際の消火法(新設語)
 1)施灸する際の基本技法(新設)
  ①D 幅寄せ消火法(感熱D法)
  ②E 幅寄せ下圧短押し消火法(感熱E法)
  ③F 幅寄せ下圧長押し消火法(感熱F法)
 2)2か所を同時に施灸する技法(知熱灸)(新設)
  ①D 単壮断続型施灸法 
  ②E 二壮断続型施灸法 
  ③F 単壮間歇型施灸法
 3)2か所を同時に施灸する各病態における技法(新設)
  ⓵D-f 単壮断続型施灸法 8秒間隔 余熱0秒
  ②D-s 単壮断続型施灸法 6秒間隔 余熱0秒
  ③D-t 単壮断続型施灸法 4秒間隔 余熱0秒
  ④E-f 二壮断続型施灸法 4秒間隔 余熱2秒
  ⑤E-s 二壮断続型施灸法 4秒間隔 余熱4秒
  ⑥E-t 二壮断続型施灸法 4秒間隔 余熱6秒
  ⑦F-f 単壮間歇型施灸法 6秒間隔 余熱8秒
  ⑧F-s 単壮間歇型施灸法 8秒間隔 余熱6秒
  ⑨F-t 単壮間歇型施灸法 12秒間隔 余熱2秒
(4)灸治療効果のイメージ

第3回
(1)押手の技法
 1)押手について
 2)押手の目的
 3)押手の種類
  ➀左右圧・上下圧の視点からみた分類(第1・2指)
   ⅰ)満月の型
   ⅱ)半月の型
   ⅲ)三日月の型
  ②周囲圧・手掌圧の視点から見た型の分類(新設)
   ⅰ)三指伸展位の型
     A)三指を開く型
       a.指・趾部の型
       b.手・足部の型
       c.前腕・肘部の型
       d.下腿・膝部の型
       e.上腕・肩部の型
     B)三指を閉じる型
       a.指・趾部の型
       b.手・足部の型
       c.前腕・肘部の型
       d.下腿・膝部の型
       e.上腕・肩部の型
     C)三指を体に固定する型
       a.指・趾部の型
       b.手・足部の型
       c.前腕・肘部の型
       d.下腿・膝部の型
       e.上腕・肩部の型
   ⅱ)第3指伸展4・5指屈曲の型
   ⅲ)第5指伸展3・4指屈曲の型
   ⅳ)第3・4・5指屈曲の型
   ⅴ)第3・4・5指を使用しない型
  ④押手を補助する固定法の分類(新設)
   ⅰ)手掌を用いて固定する型
   ⅱ)前腕を用いて固定する型
   ⅲ)肘を用いて固定する型
(2)針管について
 1)杉山流針管の長さ
 2)針管と押手
  ⅰ)管鍼法における押手の技法
  ⅱ)捻鍼法における押手の技法
 3)片手挿管法のやり方
 4)排管の注意点
(3)鍼術の技法
 1)管鍼法の弾入数
 2)弾入数と五臓の病態(新設)
  ➀肺蔵を治療する際の弾入数
  ②心蔵を治療する際の弾入数
  ③脾蔵を治療する際の弾入数
  ④肝蔵を治療する際の弾入数
  ⑤腎蔵を治療する際の弾入数
 3)運鍼法(新説)
  ➀肺経大腸経
   ⅰ)振顫法
  ②心経小腸経
   ⅰ)雀啄法
  ③脾経胃経
   ⅰ)単刺法
   ⅱ)回旋法
  ④肝経胆経
   ⅰ)旋捻法
  ⑤腎経膀胱経
   ⅰ)間歇法
   ⅱ)屋漏法
  ⑥複合運鍼法
(4)刺入抜針の技法
 1)刺入の技法
  ➀送り込み刺法
  ②旋捻刺法
 2)抜鍼の技法(新設)
  ➀速抜法(新設語)
  ②緩徐法(新設語)
  ③単抜法(新設語)
  ④外旋抜鍼法(新設語)
  ⑤内旋抜鍼法(新設語)
(5)前柔捻と後柔捻
 1)病態に応じた前柔捻(新設)
  ➀発症直後から2週間未満の病態(急性期の病態)
   ⅰ)(前期)示指擦上法
   ⅱ)(中期)示指擦捻法
   ⅲ)(後期)示指腹叩打法
  ②2週間以上3か月未満の病態(亜急性期・陳旧期の病態)
   ⅰ)(前期)示指腹局所加圧捻転法 1~2回
   ⅱ)(中期)示指腹局所加圧捻転法 3~4回
   ⅲ)(後期)示指腹局所加圧捻転法 5~6回
  ※母指で行うことあり
  ※捻転する方法は、時計回り(CW)と反時計回り(CCW)あり
  ③3か月以上の病態(慢性期の病態)
   ⅰ)(前期)示指腹押圧拡大捻転法1~2回
   ⅱ)(中期)示指腹押圧拡大捻転法(やや広くゆっくり押し回す)3~4回
   ⅲ)(後期)示指腹押圧拡大捻転法(やや広くゆっくり押し回す)5~6回
  ※母指で行うことあり
  ※捻転する方法は、時計回り(CW)と反時計回り(CCW)あり
 2)病態に応じた後柔捻(新設)
  ➀発症直後から2週間未満の病態(急性期の病態)
   ⅰ)(前期)示指閉鎖法
   ⅱ)(中期)示指閉鎖法
   ⅲ)(後期)示指閉鎖捻転法
  ② 2週間以上3か月未満の病態(亜急性期・陳旧期の病態)
   ⅰ)(前期)示指腹局所加圧捻転法 1~2回
   ⅱ)(中期)示指腹局所加圧捻転法 3~4回
   ⅲ)(後期)示指腹局所加圧捻転法 5~6回
  ※母指で行うことあり
  ※捻転する方法は、時計回り(CW)と反時計回り(CCW)あり
  ③3か月以上の病態(慢性期の病態)
   ⅰ)(前期)示指腹押圧拡大捻転法1~2回
   ⅱ)(中期)示指腹押圧拡大捻転法(やや広くゆっくり押し回す)3~4回 
  ※徐々に加圧徐々に減圧
   ⅲ)(後期)示指腹押圧拡大捻転法(やや広くゆっくり押し回す)5~6回 
  ※徐々に加圧徐々に減圧
  ※母指で行うことあり
  ※捻転する方法は、時計回り(CW)と反時計回り(CCW)あり
(6)鍼治療効果のイメージ

第4回
(1)体生感覚とは(新設語)
 1)五官
 2)五感
(2)認識力について(新設語)
(3)整体力について(新設語)
(4)六臓の急性病と鍼灸治療について
  1)急性の肝臓症状の中で有効な病態
 2)急性の腎臓症状の中で有効な病態
 3)急性の肺臓症状の中で有効な病態
 4)急性の心臓症状の中で有効な病態
 5)急性の脾臓症状の中で有効な病態
 6)急性の膵臓症状の中で有効な病態
(5)六臓の慢性病と鍼灸治療について
 1)慢性の肝臓症状の中で有効な病態
 2)慢性の腎臓症状の中で有効な病態
 3)慢性の肺臓症状の中で有効な病態
 4)慢性の心臓症状の中で有効な病態
 5)慢性の脾臓症状の中で有効な病態
 6)慢性の膵臓症状の中で有効な病態
(6)時計回り治療の総括
 1)鍼術の修練が大切
 2)灸術の修練が大切
 3)呼吸を大切にしましょう
 4)運動をして基礎体力を維持しましょう
 5)体調を整えこころを穏やかにして診療に向かいましょう

第5回
(1)反時計回り治療の考え方
 1)Aの病態を反時計回り治療で行う考え方
 2)B の病態を反時計回り治療で行う考え方
 3)Cの病態を反時計回り治療で行う考え方
 4)D の病態を反時計回り治療で行う考え方
 5)Eの病態を反時計回り治療で行う考え方
 6)Fの病態を反時計回り治療で行う考え方
(2)反時計回り治療の方法と注意点
 1)Aの病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
 2)B の病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
 3)Cの病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
 4)D の病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
 5)Eの病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
 6)Fの病態を反時計回り治療で行う方法と注意点
(3)鍼灸治療法は無限の組み合わせがある
 1)鍼治療の可能性
 2)灸治療の可能性
(4)他の医療との連携が大切
 1)鍼灸治療単独では困難な症例
 2)柔道整復治療との連携
 3)あん摩マッサージ指圧治療との連携
 4)瘀血治療との連携
 5)養正治療の重要性
 6)西洋医療との連携
(5)清野鍼灸治療システムは一つの型
 1)型通りの治療を覚えましょう
 2)型破りの治療を考えましょう
 3)形無しの治療はやめましょう
(6)清野鍼灸治療システムのカルテ記載について
 1)ピクトグラムの提案
 2)灸治療のピクトグラム
 3)鍼治療のピクトグラム
 4)AIの活用
(7)清野鍼灸治療システムの課題
 1)地球と自転
  ⅰ)北半球は時計回り
  ⅱ)南半球は反時計回り
 2)地球と宇宙
  ⅰ)公転は時計回り
  ⅱ)地球は傾いている
  ⅲ)重力と無重力
 3)生命科学はわからないことだらけ

◇清野医療システムカレッジ構想 第6報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースのシラバスを作成しました 初心者クラス(全1回)開催は2025年度以降に変更します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160069/

◇清野医療システムカレッジ構想 第7報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースの臨床者クラス(全4回)指導者クラス(全3回)の講義項目を紹介します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160175/

◇清野医療システムカレッジ構想 第8報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース初心者クラス(全1回)の講義項目を紹介します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160692/

◇清野医療システムカレッジ構想 第9報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース初級者クラス(全3回)の講義項目を紹介します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160693/

◇清野医療システムカレッジ構想 第10報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース中級者クラス(全4回)の講義項目を紹介します
https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160700/

令和6年(2024年)5月7日(火)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 記

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業78年目
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です

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清野充典(鍼灸師)

清野鍼灸整骨院

 患者さんと後進のために鍼灸を極めるべく、臨床現場と研究活動に全精力を注ぎこんでいます。西洋医学の融合、診療方法の体系化で、鍼灸の高い成果を導いています。論文発表や海外での鍼灸師育成の実績も多数。

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